フランスを代表する名女優カトリーヌ・ドヌーヴと、本作でセザール賞最優秀主演男優賞を受賞した演技派、ブノワ・マジメルの共演による、映画『愛する人に伝える言葉』。本作は、癌を宣告された主人公とその母親が、限られた時間のなか「人生のデスクの整理」をしながら、穏やかに死と対峙していく過程を感動的に描く。監督は、『太陽のめざめ』(15)でカンヌ国際映画祭のオープニングを飾ったエマニュエル・ベルコ。主人公を献身的に看病し、愛情を寄せる看護婦役には、『モンテーニュ通りのカフェ』などで知られるセシル・ド・フランス、そして主治医のドクター・エデ役には、実際に現役の癌専門医であるガブリエル・サラが扮しているのも話題。
この度、フリーアナウンサーの笠井信輔がナレーションを務めた予告映像が公開された。
映像は、ブノワ・マジメル演じるバンジャマンが、主治医から余命「半年から一年」と告知され、カトリーヌ・ドヌーヴ演じる母のクリスタルの、悲しみに暮れる姿が心を打つシーンから始まる。人生半ばで膵臓癌を宣告されたバンジャマンは、名医として知られるドクター・エデから「一緒に進みましょう」と声をかけられ、教師として、母の愛を受ける子供として、そして父親として‥‥様々な葛藤に苛まれながらも、死と対峙していく過程が穏やかに描かれてゆく。
映画予告映像のナレーションは初めてという笠井。自身も悪性リンパ腫という重篤な病にかかり、4か月半の入院経験を持つ。本作については「これは、末期がんを悲しむ映画ではありません。人生の終点までどう生きればいいのか?そして、どう見送ってあげればいいのかを優しく教えてくれるのです。がんサバイバーの私も希望と気づきを頂きました。」とコメントを寄せる。「この映画は人生の讃歌だ」と監督エマニュエル・ベルコが語るように、本作は死を語ることで逆説的に生を描き、その尊さを見つめる感動作。
映画『愛する人に伝える言葉』は、10月7日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開。
バンジャマンは人生半ばで膵臓癌を宣告され、母のクリスタルとともに、業界でも名医として知られるドクター・エデを訪れる。2人は彼に一縷の希望を託すのだが、エデはステージ4の膵臓癌は治せないと率直に告げる。ショックのあまり自暴自棄になるバンジャマンにエデは、病状の緩和による生活の質を維持するために化学療法を提案し、「一緒に進みましょう」と励ます。ドクター・エデの助けを借りて、クリスタルは息子の最期を出来る限り気丈に見守ることを心に決めるのだが‥‥。
監督:エマニュエル・ベルコ
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ブノワ・マジメル、セシル・ド・フランス、ガブリエル・サラ
配給:ハーク
© Photo 2021 : Laurent CHAMPOUSSIN – LES FILMS DU KIOSQUE
2022年10月7日(金) 新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開
公式サイト hark3.com/aisuruhito/