シャーロット・ウェルズ監督が初長編作品で英国アカデミー賞英国新人賞を受賞、世界のメディアが絶賛した注目作『aftersun/アフターサン』。この度、作中で父娘を演じたポール・メスカルとフランキー・コリオが日本公開を祝う動画メッセージと本作の冒頭映像をあわせた、特別映像が公開された。
11歳のソフィが父親とふたりきりで過ごした夏休みを、その20年後、父親と同じ年齢になった彼女の視点で綴る本作。2022年カンヌ国際映画祭・批評家週間での上映を皮切りに評判を呼び、話題作を次々と手掛けるA24が北米配給権を獲得。昨年末には複数の海外メディアがベストムービーに挙げ、毎年映画ファンが注目するオバマ元大統領のお気に入り映画にも選出されるなど、話題となった。
監督・脚本は、瑞々しい感性で長編デビューを飾った、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。第89回アカデミー賞作品賞に輝いた『ムーンライト』のバリー・ジェンキンスが脚本に惚れこみ、プロデューサーに名乗りを上げている。
ソフィ役は、半年にわたるオーディションで800人の中から選ばれた新人フランキー・コリオ。愛情深くも繊細な父親、カラム役を演じたポール・メスカルは、本作でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、リドリー・スコット監督が手掛ける『グラディエーター』続編の主演にも抜擢されるなど、次世代スター候補として注目が集まる。
陽光注ぐ海辺、アフターサン(日焼け後)クリームの香り、大きな波音、そして今も残るカラムの手の感覚。クイーン&デヴィッド・ボウイ「アンダー・プレッシャー」、ブラー「テンダー」等のヒットソングに彩られながら描かれる、まばゆくて切ない夏休み。多くを語らず、ミニマリスティックな演出で深い余韻をもたらす本作は、誰しもの心の片隅に存在する、大切なひととの大切な記憶を揺り起こす。
映画『aftersun/アフターサン』は、2023年5月26日(金)より全国公開。
11歳の夏、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親・カラムとトルコのひなびたリゾート地にやってきた。輝く太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、ふたりは親密な時間をともにする。20年後、カラムと同じ年齢になったソフィは、ローファイな映像のなかに大好きだった父の、当時は知らなかった一面を見出してゆく‥‥。
監督・脚本:シャーロット・ウェルズ
出演:ポール・メスカル、フランキー・コリオ、セリア・ロールソン・ホール
配給:ハピネットファントム・スタジオ
© Turkish Riviera Run Club Limited, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute & Tango 2022
2023年5月26日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国公開
公式サイト aftersun