『マッドマックス 怒りのデス・ロード』から8年。ジョージ・ミラー監督が「アラジンと魔法のランプ」で有名な「アラビアンナイト」をモチーフに、圧倒的な造形美と絢爛たる色彩美に溢れた壮大な「おとぎ話」の世界を作り上げた最新作、映画『アラビアンナイト 三千年の願い』。この度、ジョージ・ミラー監督のインタビュー映像が公開された。
質問は本作の映画化の経緯から、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』との共通点、主演を務めたティルダ・スウィントンやイドリス・エルバの印象、そして本作のキーポイントとなる“物語”についてなど、ボリューム満載の全11問に及んでいる。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』との共通点については、そこに「引き込まれるような、ダイナミックな物語展開があるか」を探す作業が、共通したアプローチだったと明かした。
また、「なぜ人は物語を語るのか?」という哲学的な問いについては、物語や寓話には「真実」が込められており、子どもに「哲学的なことや心理学的なことを伝える」ために物語という伝達方法があると語っている。そして、「踊るペンギンや喋るブタの映画制作でそれを学んだ」と、自身の監督作である『ベイブ』や『ハッピー フィート』での経験が、今に繋がっていることを明かしてくれた。
映画『アラビアンナイト 三千年の願い』は公開中。
古今東西の物語や神話を研究するナラトロジー=物語論の専門家アリシアは、講演のためトルコのイスタンブールを訪れた。バザールで美しいガラス瓶を買い、ホテルの部屋に戻ると、中から突然巨大な魔人<ジン>が現れた。そして瓶から出してくれたお礼に「3つの願い」を叶えようと申し出る。そうすれば呪いが解けて自分も自由の身になれるのだ。だが物語の専門家アリシアは、その誘いに疑念を抱く。願い事の物語はどれも危険でハッピーエンドがないことを知っていたのだ。魔人は彼女の考えを変えさせようと、紀元前からの3000年に及ぶ自身の物語を語り始める。そしてアリシアは、魔人も、さらに自らをも驚かせることになる、ある願い事をするのだった‥‥。
監督・脚本・製作:ジョージ・ミラー
出演:イドリス・エルバ、ティルダ・スウィントン
配給:キノフィルムズ
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2月23日(木・祝) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
公式サイト 3wishes.jp