Aug 16, 2025 interview

諦めるな、未来に手を伸ばせ 『雪風 YUKIKAZE』 玉木宏×奥平大兼 インタビュー

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安心できる先輩と尊敬できる後輩

ーー今回、おふたりは初共演ということですが、実際、一緒にお芝居をしてみての印象をお聞きしたいです。

奥平:僕が「のだめカンタービレ」が大好きで、もう何回も観ているんです。たぶんドラマを観たのは再放送だと思うんですけど、玉木さんにお会いした時はどうしても千秋先輩ってイメージがありました。

玉木:2006年放送のドラマだから、もう19年前の話。奥平くんは、まだ2歳の時ですからね。

奥平:先任伍長として、玉木さんに接するようになってからは”すごくラフな方だな”と個人的に思っています。それこそ、作品に全く関係ないブラジリアン柔術の話を聞いても面白かったですし、話しかけたら、いつでも100で返してくれるんです。一緒にいて安心できる存在になりました。

玉木:ほんとに?(笑) 。嬉しいですね。奥平くんは、若いのにすごくしっかりしていて”自分のやるべきことが分かっている人だな”と思っています。お芝居でも、自分でちゃんとかみ砕いてセリフを吐き出しているから、相手のセリフもちゃんと聞いてくれている。そういう感じは一緒にセッションしないと分からないんです。だからすごくやりやすいし、空気を一緒に作れる人なんだと思います。仕事に関しても、お芝居に対して熱量があるし、奥平くんの人の話をちゃんと聞くという姿勢が、今回の役にも通ずる部分はどこかにあったんだろうなとも思います。そういった点で、すごく尊敬できると思って一緒にやらせてもらっていました。

奥平:ありがとうございます。うれしいです。

ーーおふたりの最初の共演シーンは、作品冒頭のミッドウェイ海戦で海に投げ出された井上を、早瀬が助けるところです。眠りそうになる井上を早瀬がビンタして叩き起こします。あれって、本当に当たってますよね?

玉木:そうですね (笑) 。

奥平:本当は最初、叩かないって話だったんです。

玉木:そうだったんだけど、角度を探って叩くフリをするぐらいだったら、「ごめんね。ちょっと当てにいっちゃうよ」って (笑) 。遠慮すると遠慮が空気に出てしまうと思ったので、申し訳なかったけど‥‥。

ーー事前にお話しはされていたと思うんですが、頬を叩かれたとき、奥平さんが本当にびっくりした表情をされていましたよね。

奥平:はい。やっぱりフリだと、その顔にならないと思います。

玉木:リアルに当てないと、そのリアクションは出ない。そこでタイミングもずれたら、またもう1回やることになっちゃうしね。

ーー奥平さんも、後々、助ける側になってビンタしていますね。

奥平:そうですね。確かに同じことをしますね (笑) 。あのシーンも確か当てていた気がします。そのときも最初は当てない予定だったんですけど、結局当てていたと思います。