Feb 06, 2025 interview

映画『大きな玉ねぎの下で』神尾楓珠 & 桜田ひよりインタビュー まっすぐな瞳で想いを伝えたい偶然の尊さ

A A
SHARE

2月7日に公開される映画『大きな玉ねぎの下で』。タイトルからわかるように、爆風スランプが1985年にリリースした名曲「大きな玉ねぎの下で」にインスパイアされた、若すぎる会えないふたりが心を通わせていくラブストーリーだ。

神尾楓珠演じる丈流 (たける) と桜田ひより演じる美優 (みゆう) は、 夜はバー、昼はカフェになる飲食店で働いている。ふたりは同じ場所にいるのに会ったことがない。お互いの素性を知らないまま、連絡用のノートを書き綴るうち、業務連絡だけだった内容が、次第に趣味や悩みも打ち明けるようになる。でも実は、ふたりは顔見知り。しかも、全くそりが合わないのだ。その一方、ふたりが聴いているラジオ番組では30年前の文通相手(ペンフレンド)との恋が語られていた‥‥。物語は令和と平成、2つの恋が交錯しながら、やがて1つの奇跡へ辿り着く。

会えない時間に想いを馳せる。時代を越える普遍的な恋する若者の純粋な気持ち。デジタルで溢れる今だからこそ人の温もりをより感じられる恋物語を、Z世代と呼ばれる主演のふたりは、本作を通じて、何を感じ、どう演じたのか。

空気に呑まれたらどうしよう

ーー本作でおふたりは初共演となりますが、お互いの印象を教えてください。

神尾 しっかりされているな、という印象です。芸歴も長いですし、”失礼なことがあったらいけない”って現場では少し緊張しました。

桜田 絶対嘘です(笑) 。緊張してないですよ、絶対 (笑) 。

神尾 してるしてる (笑)。仲のいい萩原利久から「桜田ひよりはヤバい」って聞いていて、最初は “空気に呑まれたら、どうしよう” っていう不安はありました。もちろん、しっかりされているし、すごいなぁって思うことはたくさんありましたけど、思っていたより接しやすかったです (笑)  。結構、現場でボケたりされるので、和やかな空気でお芝居できて良かったです。

桜田 嬉しい、よかったです。私は、お会いする前から、”神尾さんは陽キャではないんだろうな”って感じていて (笑) 。自分がめちゃくちゃ陽キャなわけではないので、勝手にすごく安心していました。お芝居する上で、現場で一緒にいる時間も含めて、コミュニケーションが大事になってくるんです。実際にお会いしてもイメージどおりだったので、お互いのバランスがよくて、さっき神尾さんがおっしゃったように、現場では和やかで穏やかな時間が流れていました。

ーー撮影当初、神尾さんの緊張感は伝わってきましたか?

桜田 まったく伝わってこなかったです。初日から気さくに喋りかけてくださったので、”素敵なお兄さんだなぁ”と思っていました。

神尾 それは、こちらのペースにしないと呑まれると思ってたから (笑) 。

桜田 そういうことだったんですね(笑)。