映画『ザ・ホエール』で第95回アカデミー賞®主演男優賞受賞に輝き、その演技で世界から絶賛を浴びたオスカー俳優、ブレンダン・フレイザー主演作、映画『レンタル・ファミリー』が、2月27日より日本公開される。
東京で暮らす落ちぶれた俳優フィリップは、日本での生活に居心地の良さを感じながらも、本来の自分自身を見失いかけていた。そんな中、”レンタル家族”として他人の人生の中で”仮の役割”を演じる仕事に出会い、想像もしなかった人生の一部を体験する。そして、娘の受験面接のため、シングルマザーから代理父を依頼されたフィリップは、父親を知らない少女・美亜に”本物の父”として出会うことになる。
世間から忘れ去られつつある、かつての人気者であるアメリカ人中年男性。日本で暮らす外国にルーツをもつ少女。親子ほど年齢が離れているふたりは、周りから”ガイジン”として見られ、どこか所在なさげに東京を漂流しているような空虚感を共に抱えている。かりそめで偽りの関係のはずのふたりの結末はどうなるのか。そこで見つける、生きる喜びとは?
本作はすべて日本で撮影され、日本を舞台にした未知の出会いに満ちた感動のドラマだ。作中で演じたフィリップと美亜さながら、まるで本当の父娘のように仲睦まじいブレンダン・フレイザーとゴーマン シャノン 眞陽に、本作との出会い、お互いの魅力について聞いた。
再来日の願望と人生初の仕事
ーーブレンダンさんにお聞きします。オスカーを手にした後の初の出演作品として本作『レンタル・ファミリー』を選んだ経緯を教えてください。
ブレンダン:初めてHIKARI監督に会ったときから、深い絆を感じました。何時間も話し込み、この映画をやるべきだと決めました。25年前に初めて東京を訪れたときから、いつかプロとして日本に仕事で戻りたいと思っていたんです。日本は、まるで故郷のように居心地が良く、温かく迎えられたことは、今でも忘れられません。
お話をいただいたときは本当にラッキーだと思いました。最初は、「日本で僕みたいな、身長190cmの白人の役者が必要な映画ってあるの?」って思ったんです。でも、この映画に必要なのは、まさにそれが条件だったんです。だから、これは天からの贈り物のようなチャンスだと感じました。

ーーシャノンさんにお聞きします。本作が映画初出演だそうですね。
シャノン:そうです。私、この作品が人生で初のお仕事なんです。それなのに、ブレンダンとHIKARI監督とご一緒できるってすごいことですよね。「寝て起きて全部が夢だった! 」みたいになったら嫌だって、ずっと思っていました (笑)。ブレンダンと初めて会ったのはオンラインでした。でも実際に会ってみたら、とても背が高いことにびっくりしました。元々『ハムナプトラ』シリーズも、『ザ・ホエール』も全部観ていたので、「これは本当のこと? こんなすごい人が目の前に立っているわけがない! 」というすごい現実で。本当に夢かと思いました。
