キャラクターへの理解の深まり
――アクションシーンだけでなく、キャラクターの内面や感情の表現も、シーズン1より濃く描かれているように感じました。役作りではどんなことを意識しましたか。
イニャキ 僕にとって一番大きかったのは、「ルフィは共感できるキャラクターではない」と、気づいたことでした。ルフィは普通の人間ではなく、特別な存在なんです。彼の存在そのものが周りの世界を変え、観客に影響を与え、彼らにインスピレーションを与えていく。そういうキャラクターだと思っています。だから、ルフィの行動のすべてを理解する必要はない。彼はただ“そういう存在”なんだと。そう考えられるようになったことで、自分の中で何か腑に落ちたような感覚をおぼえました。
それから、今回は改めて、原作漫画をかなり参考にしました。漫画のコマの中で、ルフィの動きやポーズで目に留まるものがあれば、それを実写で忠実に再現できないか考えました。お気に入りのコマをまとめて、ショーランナーに「これをやりたい」と相談することもありました。この漫画の素晴らしいところは、絵が非常に表現豊かなところです。俳優として、その身体表現を実写でもうまく生かせるように意識しましたね。
新田 ゾロは基本的に感情をあまり表に出さないキャラクターですが、今回は普段なら絶対に見せないような感情を表す場面もありました。これまでとは違う表情や動きが必要でしたから、役者としても大きな挑戦でしたし、とても楽しかったですね。その経験を通して、ゾロというキャラクターへの理解もより深まったと感じています。実写版ならではのオリジナルのシーンもたくさんあるので、そうした部分も楽しんでもらえたらと思います。














新田真剣佑の“ONE PIECE愛”
――ところで、新田さんはロサンゼルスで開催された「ONE PIECEカードゲーム」の大会にも参加されていましたね。
新田 はい。大会があると聞いて、プライベートで参加しました。ただ、自分のデッキを持っていなかったので、高校の友達にカードを借りて出場しました。会場に入った瞬間に、僕だってバレましたね(笑)。でも決勝まで残れたので、みんなすごく喜んでくれていました。(ワンピースの役者として)「ちゃんとやってるんだね」って思ってくれたんじゃないですかね。
――俳優同士で「ONE PIECEカードゲーム」で遊ぶこともあるんですか?
新田 いいえ(笑)。これまでチームのメンバーにもワンピースカードをすすめてきたんですが、みんなあまりやりたがらなかったんです。でも今、シーズン3の撮影で南アフリカに滞在しているんですが、そこで新しく登場するポートガス・D・エース役の子が興味を持ってくれて。「帰ったらワンピースカードを教えるからね」って約束しているんです。そのためにカードも一式持って行こうと思っています。
――最後にメッセージをお願いします。
イニャキ シーズン2では、ルフィだけでなく、麦わらの一味それぞれのキャラクターがしっかりと描かれています。ぜひ一人ひとりの物語にも注目して見てもらえたらうれしいです。
新田 この作品に関われていること、そしてゾロというキャラクターを演じられていることを、心からうれしく思っています。今回のシーズンでは、ゾロとしてもこれまでとは違う一面を見せられたと思いますし、本気で向き合って作り上げてきました。ぜひ、ご覧ください。

取材・文 / 石川名月
撮影 / 猪岐沙矢佳

世は大海賊時代。偉大なる海賊・赤髪のシャンクスに憧れる少年ルフィは、シャンクスと海での再会を約束する。それから数年後、成長したルフィは揺るがぬ夢を抱え、海賊王を目指して大海原へ!予測不能な冒険の中で、ルフィはゾロ、ナミ、ウソップ、サンジら仲間たちと出会っていく。“仲間の一員”ゴーイング・メリー号とともに大海原へ繰り出す“麦わらの一味”の冒険の先には、果たしてどのような波乱が待ち受けているのか?
原作・エグゼクティブ・プロデューサー:尾田栄一郎
出演:イニャキ・ゴドイ、新田真剣佑、エミリー・ラッド、ジェイコブ・ロメロ・ギブソン、タズ・スカイラー、イリア・アイソレリス・ポーリーノ、ジェフ・ウォード、マイケル・ドーマン
©尾田栄一郎/集英社
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