楓ちゃんと私は全然違う
ーー本作の原作漫画は読みましたか?
はい、買って読みました。全体的に明るくて温かい作品で、楓ちゃんっていう役もすごくかわいらしいキャラクターだなと感じました。原作漫画だともっと親父ギャグみたいなことを言ったりするんですけど、そういうところもかわいくて、だからこそ楓ちゃんの恋を応援したくなるような、そんなキャラクターでしたね。
ーー原作を読んで準備したことはありますか?
台本と一緒に漫画を読んだんですけど、やっぱり楓ちゃんのワードセンスというか、言葉のチョイスを違和感なく、変に映らないようにしようと、役の作り方を考えました。
ーー確かに楓ちゃんのセリフは面白い言葉がありますね。當真さんが思う楓ちゃんのオススメシーンはどこですか?
「ご理解いただけたか このハート泥棒野郎 ! 」が好きです。あれ、すごく好きです。あのシーンは、セリフも含め面白いなって思います。
ーーあのシーンは原作とちょっと違いましたが、あの場面では、わざとお箸を落としたんですか?
あれは立ったときに落ちちゃったんです‥‥。でも、そのままで行きました。頭の中では”やばい落としちゃった!”っていう焦りでいっぱいだったんですけどね。
ーー演技でわざと落としたんだと思っていました。
よかったです (笑) 。
ーー楓ちゃんと當真さんは、似ていますか?似ていませんか?
楓ちゃんの明るさだったり、行動力とかを考えると自分とは全然似てないと思っています。映画でも榊さんに自分の気持ちを伝えにいくシーンがあるんですけど、それってすごい勇気もいるし、覚悟もいりますよね。自分より年上で、敵わないお姉さんを相手にするんだから。私だったら、そんな勇気は出ないなと思いました。
ーー當真さんが劇中の楓ちゃんのように恋愛に悩んでいるとしたらどうしますか?
結構、悲しいというか辛いとは思うんですけど、自分の中に溜め込んじゃう気がします。友達に相談はするけど 榊さん本人に伝えに行くのはできないかなって思います。
ーー撮影の合間に共演者の方とはどんなお話をされていましたか?
一番共演シーンが多かったのが大西くんなんですけど、覚えているような内容をしゃべっていないというか‥‥ (笑) 。アニメの話をしていた気はするけど何の話してたっけ? みたいな。そんな雑談が多かったですね。私が緊張気味だったので、大西くんが気遣ってくれていて、よく話しかけてくれました。同じ年ではあるけど演技の先輩なので、現場の雰囲気を和ませてくれたし、助けてももらいました。
ーーいい感じで同級生感が出てたってことですよね。
(笑) 。実際、同い年で同級生であるということが、私、個人的に安心できた部分ではあります。