田島列島の人気漫画「水は海に向かって流れる」(講談社刊)が映画化、2023年6月9日より全国公開される。26歳のOL・榊さんと高校生の直達を中心に、クセ者ぞろいのシェアハウスの賑やかな日常を描いた本作。過去のある出来事から「恋愛はしない」と宣言する主人公・榊千紗を演じるのは、広瀬すず。榊さんに淡い想いを寄せる直達役に抜擢されたのは、若手期待の俳優・大西利空。そしてメガホンをとるのは、『ロストケア』『大名倒産』(6月23日公開)など話題作の公開が相次ぐ前田哲監督。
原作同様、人と人とが向き合う過程を優しく描き、心の揺れ動きや溢れ出る感情を丁寧に映し出した、観るものの琴線にそっと触れる、この映画。たくさんの愛すべき登場人物の中でも注視してほしいのが、直達に恋をする同級生・泉谷楓役を演じた當真あみだ。
彼女は2020年10月にスカウトされるや否や、2021年7月には企業CMでデビュー。2021年4月から「カルピスウォーター」の14代目CMキャラクターに抜擢。その後「妻、小学生になる」(TBS系)でドラマ初出演を果たし、「オールドルーキー」(TBS系)、「Get Ready!」(TBS系)と話題作に出演し、映画『かがみの孤城』では主演声優を務めた。NHK大河ドラマ「どうする家康」では、家康の娘・亀姫に抜擢された。
本作で長編実写映画初出演を果たした今大注目の若手女優の魅力とは何か。女優として羽ばたく瞬間に何を感じ、どう演じたのかインタビューを行った。
学生から女優へ
ーー本作『水は海に向かって流れる』は、いつ頃撮影されたんですか?
昨年の1月から撮影が始まりました。
ーー撮影開始時のことは覚えていますか?
当時は、最初にやらせていただいたCMのお仕事と、ショートムービー以外演技経験がなかったんです。お仕事を始めたてで結構緊張していました。
ーー長編の作品で演技をしたのはこの映画が初めてなんですね。どういった経緯で泉谷楓役として参加されたんですか?
一昨年の9月くらいに監督とお会いして、「當真さんは芯の強さがあるように見える。そこが楓ちゃんにちょっと似てる」とおっしゃっていただいて、選んでいただきました。
ーー台本を読んでどう思いましたか?
スカウトしていただいて、このお仕事をするにあたって、やっぱり女優さんとして、映画やドラマなどの映像作品に出てみたいというのはありました。なので映画に出演できるっていう、すごく嬉しい気持ちもありましたが、それと同じぐらい、この役を演じきれるんだろうか ? という不安もありました。
ーースカウトされる前はどんな学生だったんですか?
みんなと話はするんですけど聞いてる側で、割と学校ではおとなしい方だったかなと思っています。
ーーいま、お仕事以外で何をしている時が楽しいですか?
誰かとしゃべってる時間がすごく好きで楽しいです。沖縄から上京してきたので、お母さんとも、よく電話します。ほかにも地元の友達や高校で仲良くなった友達と電話することが多くて。仲のいい人としゃべっている時間は、すごく落ち着くので好きですね。しゃべり出したら長くて、気づいたら「2時間経ってる」って言いながら、もっとしゃべってたりします (笑) 。
ーー當真さんのインタビュー記事を拝見したんですけど、漫画がお好きなんですね、どんな漫画が好きですか?
「ハイキュー」とかのスポーツ漫画や「鬼滅の刃」も好きで集めてますね。
いまどうしても読みたい!って気持ちのときは、その場で買える電子書籍。本屋さんにふらっと寄って、たまたま見つけた漫画だと単行本を買って読んだりします。最初に電子書籍で読んだら最後まで電子書籍。紙で買ったら最後まで紙で買うのが、こだわりです。