Jul 04, 2025 interview

『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』 栗田貫一 × 浪川大輔 インタビュー 新たなるファミリーがつくるルパンの原点

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ルパンとLUPINの原点、ターニングポイント

ーーそれも踏まえて「LUPIN THE IIIRD」シリーズは原点回帰がテーマだと思います。おふたりの思うルパンの原点って何ですか?

栗田:今回の『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』かな。

浪川:そうですね。いわゆる今回の『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』が原点だと思います。

栗田:今までのルパンの原点は、もちろん山田さんにあったり、清志さんにあったり、真樹夫さんにあったり、納谷 (吾郎) さんにあったりするんだけどね。そこから我々が引き継いで、本当に新しいルパンファミリーができた、この作品がその原点じゃないかなと思いますね。声とかテイストとしては『カリ城』がある。いわゆるルパンは、山田さんが長年作られた「ふーじこちゃぁ〜ん」っていうのと、ダーティーハリーの「てめえふざけんじゃねぇぞ」みたいな上と下の声の使い方がね、やっぱり原点です。そこはもう絶対的なものですよ。

ーー浪川さんの思う原点、個人的なものでも、五ェ門としても結構ですので、お聞かせください。

浪川:小学生の時から「ルパン三世」をTVで観ていました。かっこいいって憧れたり、自転車の漕ぎ方を真似してみたりしていました。それが僕のルパンの原点というか、最初に出会ったルパンですね。でも五ェ門の原点といえば、この「LUPIN THE IIIRD」シリーズが、やっぱり自分の中ではターニングポイントで原点です。

栗田:絶対そうだね。あれで大 (輔) ちゃんは五ェ門になった。山 (寺) ちゃんも「銭形と2人のルパン」で新しい銭形ができあがったけど、(大塚) 明夫ちゃんはそういうのがないんだよね。

浪川:「墓標」の次元は清志さんが演じていましたからね。

栗田:でも明夫ちゃんが引き継いでくれて、清志さんの魂まで背負っているような芝居をしてくれてて、本当にすごいと思う。

浪川:今回の映画では、清志さんと明夫さん両方の声が聞ける。これって、ありえないことですよね。

ーーそうですね。「墓標」の回想シーンの次元の声は小林さんですからね。

浪川:そうなんです。すごいですよ、これって。だってあのシーンは録り直すこともできるんですから。清志さんに対しても、本当にスタッフもリスペクトと感謝があるんだと思います。

栗田:この作品に対するみんなさんのパワーが集結して完成した映画だと思います。