レジェンドたちのデータ
ーー浪川さんはTVシリーズと「LUPIN THE IIIRD」シリーズで五ェ門の演じ方に違いはありますか?
浪川:栗田さんの話の続きでいうと、今の五ェ門になれたのが「LUPIN THE IIIRD 血煙の五ェ門」という作品でした。そこで初めてレジェンドの先輩、井上真樹夫さんを追いかけなくていい道を見せてくれた。もちろんリスペクトはありますけど、ただそれだけじゃない道っていうのも示してもらえたのが「血煙」でした。
栗田:間違いない。
浪川:過去のデータがないことが一番大きかったです。「血煙」の年頃の五ェ門を演じている真樹夫さんのデータがないので、自分で作るという作業になるんです。
栗田:そんなこと言ったら俺、全部山田 (康雄) さんが演ってないルパンだぞ‥‥ (笑) 。だから山田さんが演じた『カリオストロの城』 (以下、カリ城) なんて、山田さんのルパンそっくりに演れるぞ(笑)。
浪川:そうですよね (笑) 。
栗田:(カリ城のルパンで)”クラリス、バカなこと言うんじゃないよ。また闇の中に戻りたいのか? やっとお日様の下に出られたんじゃないか。なっ、お前さんの人生はこれから始まるんだぜぇ”
浪川:うまい、さすが! ただ文字にしづらいでしょ、これ !
ーーずっと聞いていたくなりますね。
栗田:”あぁなんということだ。その女の子は悪い魔法使いの力を信じるのに、泥棒の力を信じようとしなかった”
浪川:栗田さん、やりすぎですよ!(笑)でも、『カリ城』のルパンに似てるんだよなぁ。
