Aug 29, 2025 interview

映画『九龍ジェネリックロマンス』 懐かしさとは恋なのか、君がいなくなるかもしれない愛の選択 吉岡里帆×水上恒司インタビュー

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水餃子ではない、もうひとつの正義

ーーかつて香港に存在した”九龍城砦”の街並みを表現するために、今回、古い街並みを残す台湾でロケをされたそうですが、現地での撮影はいかがでしたか?

吉岡:原作でも出てくる、2人で水餃子を食べるシーンが映画にもあるんです。そのシーンのロケーションが本当に良かった。あの街の、路地裏にあるお店という感じで。いろんなお店があって、店員さんたちがヤジを飛ばし合っていたりする。そんな生活感が、すごく出ていた。ああいう雑多な空間の中で2人だけの世界っていうのがすごく良くて、お気に入りのロケーションですね。

ーー撮影以外で台湾らしいことはされましたか?

水上:美味しいものをたくさん食べました。カエルのスープが美味しかったですね。

吉岡:ハマグリのスープも飲んでいませんでした?

水上:そうだ、台湾のハマグリのスープが凄く美味しいんですよ。

吉岡:本当に美味しかった。皆さんが想像するザ・台湾料理ではないと思うんですけど、お出汁だけのシンプルスープ。

ーーハマグリのお吸い物と違うんですか?

水上:たぶん一緒です。僕、一定のライン超えたら、味の違いが分かんなくなるんですよ (笑) 。でも凄く美味しかった。現地で、九龍チームと食べたことが思い出と一緒に残ってる。

ーー誰と一緒に食べたかも大事ってことですよね

吉岡:そうそう。さっき水餃子の話で出たお店で、水上くんが「美味しいから飲んでください」って言ってハマグリのスープをくれたので、じゃあ飲んでみようって。そういう思い出もあるから、ハマグリのスープがさらに美味しく感じたんだろうね。