Sep 16, 2022 interview

生と死の間で――『川っぺりムコリッタ』主演の松山ケンイチとムロツヨシが語る人の距離

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吉岡秀隆、満島ひかり、緒形直人、そして子どもたち

―― 脇の方にいたるまで、主演級の方々が顔を揃えた贅沢なキャスティングです。

ムロ 一番は、江口(のりこ)さんの顔が劇中で出なかったことですね(笑)。

松山 でもパンフレットには、顔が出ているんですよ。

ムロ (見て)あ、本当だ。これもマスクして顔が隠れていたら面白いのにね(笑)。

松山 それだと、江口さんがどこに出てるかわかんない(笑)。

―― お二人と吉岡秀隆さん、満島ひかりさんを交えたすき焼きのシーンも印象深いですね。

ムロ 荻上(直子)さんもおっしゃってますけど、吉岡さんは重しじゃないですけど、やっぱりどっしりとして構えておられる。満島さんとは僕は2回目です。(松山に)何回かあるんですか?

松山 今回で3回目になります。

ムロ どんなボールを投げても受け取ってくれるし、面白い球が返ってくるみたいなイメージがありますね。

松山 ひかりちゃんって、一個一個の球が重い感じがするんですよ。台詞もズシンズシンくるんですよね。ひかりちゃんだから成立しているようなところは間違いなくありますね。

生と死の間で――『川っぺりムコリッタ』主演の松山ケンイチとムロツヨシが語る人の距離

―― 他にも松山さん演じる山田が働くイカの塩辛工場社長の緒形直人さんも意外なキャスティングですね。

松山 一人だけ熱血ですからね。山田も、きっと鬱陶しいなって思ってたんだろうけど(笑)。でも救われるんだろうなって思いました。この人だったらって期待も持てるし、近くにいてもらいたいでしょうね。何人もいられると困るんだけど(笑)。

―― 吉岡さんの息子をはじめ、子どもたちも印象的です。

ムロ この子たちがまたかわいくてね。演技もこなれていない感じが逆にまた素敵で。

松山 この子たちがいたから、僕らも演技の部分から離れられたという気がしますね。全然セリフのタイミングでしゃべってくれないから(笑)、そういうのも楽しんでできたような気がしますね。

ムロ 予定調和ではないでしょうね。でも、その空気が素晴らしいなと思いました。

生と死の間で――『川っぺりムコリッタ』主演の松山ケンイチとムロツヨシが語る人の距離