Jul 04, 2017 interview

キアヌ・リーブスの原点はサニー千葉と世界のミフネ!キアヌが語る『ジョン・ウィック:チャプター2』への思い

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キアヌが語る“ジョン・ウィック・プロセス”とは? ジョン・ウィックは“陰陽”の存在!?

 

──前作でも鮮やかな殺しのテクニックを披露していましたが、今回は一気に35人を倒すなど、さらに過激になっていましたね。

アクションは、シークエンスによって難しいものと、そうでないものがあった。次々と敵が現れるミュージアムのシーンは、たしかに長くて苦労したね。準備の時間だけでも膨大だったよ。あとは鉛筆で一気に3人を殺すシーンも、かなりトレーニングを積んだ(笑)。

 

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──それぞれのアクションに対して、トレーニングを行うわけですね。

基本的に僕のトレーニングは“ツールボックス(道具箱)”に従っている。たとえば柔道だったら、この投げ技ができる。銃だったら、こういう装填ができる。車の運転だったら、45度、90度、180度の回転ができる……などなど、僕に可能なツールがあって、それぞれの“箱”を取り出してアクションを開発していくんだ。そしてアクションの振付担当と一緒に、「こういう動きはどうだろう」と意見を交換し、試したものをカメラで撮る。それをネットで監督に送って、彼の意見を聞く。僕らはこの過程を“ジョン・ウィック・プロセス”と呼んでいる。僕のツールボックスから、アクションのシークエンスが完成されていくのさ。

 

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──アクションの話をしていると止まりませんね。

そうだね。本当に楽しんでるからだよ(笑)。

──1作目のときから体力は落ちていないのですか?

前作の準備で、初めて柔道や柔術を習ったので、当時は初心者の気分だった。この2作目では、トレーニングするほどに身体に能力が刻まれる感覚だった。動きも流麗になってるんじゃないかな。たしかに年齢との闘いはあるよ(笑)。でも歳を重ねた分、効率も考えてトレーニングできるようになった。そこが重要なポイントだね。

 

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──今回、ジョン・ウィックは家を失って怒りに燃えるわけですが、彼の復讐心には共感できますか?

誰にとっても家は重要な存在だからね。すべてを失ったジョンが、自分が生きるために復讐するプロセスは、映画の中でドラマチックな要素になったと思う。この物語には、“自由に生きたいジョン”という等身大の男と、“復讐を遂げたいジョン・ウィック”という殺し屋の、2つの人格が存在している。その両人格がダンスを踊るように絡み合い、葛藤するわけだ。これって、東洋の思想にある“陰陽(おんみょう)”だよね。心に眠るダークサイドが、僕らを危険な運命に導いていくわけだから(笑)。