Feb 27, 2026 interview

HIKARI監督が語る 血縁じゃない、それでも家族——“つながり”の新しい形を描いた 『レンタル・ファミリー』

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映画とは「愛と世界平和」を伝える総合芸術

池ノ辺  ベルリン国際映画祭のコンペティション部門の審査員に選ばれたんですよね、おめでとうございます。

HIKARI ありがとうございます。

池ノ辺  素晴らしい活躍ぶりですね。

HIKARI 実は先ほど事務所から電話があって、次の映画が一つ決まったんです。



池ノ辺  素晴らしい!

HIKARI はい。また発表できるようになったらお知らせしますね。

池ノ辺  次の作品でもぜひインタビューさせてください。では最後の質問になります。監督にとって映画って何ですか。



HIKARI 私にとって映画は、「愛と世界平和」を伝える一つの要素、一つのアート、総合芸術だって思います。私は、最初から映画監督になろう、なりたいと思ってずっとやってきたわけではなく、本当にいろんなことをしていく中で運よく監督になれた。それは奇跡だなっていつも思っているんです。そして、「これをやってみたいな、この自分のオリジナルのストーリーを伝えたいな」、そんなところから映画制作に入ったので、ある意味「ミッション」のように感じている部分があります。つまり、人生の中で自分はこういうことを伝えたいのかな、こういうふうにしたら周りの人たちを幸せにできるかな、そんなことを問い続けている。それは2時間ずっと笑っている、それだけでもいいんです。そんな中でも観た人の心があったかくなるような、あるいは一人一人の意識がちょっとずつでも変わっていけば、いつかはそれが世界平和にもつながっていくんじゃないか、そう信じています。

池ノ辺  今回のミッションは成功でしたね。

HIKARI それはそれは、ありがとうございます。





インタビュー / 池ノ辺直子
文・構成 / 佐々木尚絵
撮影 / 立松尚積

プロフィール
HIKARI(ひかり)

監督、脚本 (共同)

大阪出身。デビュー作『37セカンズ』が、第69回ベルリン国際映画祭でプレミア上映。パノラマ観客賞、CICAEアートシネマ賞のW受賞の快挙を成し遂げ、最優秀新人監督賞にもノミネート。過去のテレビ作品には、エミー賞. 受賞シリーズ「BEEF/ビーフ」のパイロット版監督、アンセル・エルゴートと渡辺謙主演、マイケル・マンがエグゼクティブプロデューサーを務めた「TOKYO VICE」がある。また、数々の受賞歴を持つ短編映画も執筆・監督。現在は複数のプロジェクトを開発中。

作品情報
映画『レンタル・ファミリー』

東京で暮らす落ちぶれた俳優フィリップは、日本での生活に居心地の良さを感じながらも、本来の自分自身を見失いかけていた。そんな中“レンタル家族”として他人の人生の中で“仮の”役割を演じる仕事に出会い、想像もしなかった人生の一部を体験する。

監督、脚本 (共同):HIKARI

出演:ブレンダン・フレイザー、平岳大、山本真理、柄本明、ゴーマン シャノン 眞陽ほか

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

©2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved. 

公開中

公式サイト rentalfamily

池ノ辺直子

映像ディレクター。株式会社バカ・ザ・バッカ代表取締役社長
これまでに手がけた予告篇は、『ボディーガード』『フォレスト・ガンプ』『バック・トゥ・ザ・フューチャー シリーズ』『マディソン郡の橋』『トップガン』『羊たちの沈黙』『博士と彼女のセオリー』『シェイプ・オブ・ウォーター』『ノマドランド』『哀れなるものたち』『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』ほか1100本以上。最新作は『レンタルファミリー』
著書に「映画は予告篇が面白い」(光文社刊)がある。 WOWOWプラス審議委員、 予告編上映カフェ「 Café WASUGAZEN」も運営もしている。
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