文化の違いも超越する「映画」という言語
池ノ辺 今回の作品はドラマでしたけど、映画制作にも携わっておられますよね。お二人にとって映画とは、何ですか。
マークス 僕は、協力してくれる人がたくさんいて一緒に映画を作っていますが、映画というのはどんな文化の違いも超越する言語のようなものだと思います。
僕は映画が大好きで、映画は僕を救ってくれました。誰かに出会った時に、共感できるような人かどうか、僕と同じように映画が好きかどうか、そういうところをいつも見極めています。映画というのは、その人が話す言語や、国、文化に関係なく、共通の映画という言語があって、それはみんなで共有できるものだと思うんです。
コンドウ 私もその通りだと思います。
インタビュー / 池ノ辺直子
文・構成 / 佐々木尚絵
撮影 / 藤本礼奈
エグゼクティブ・プロデューサー、テレビ番組クリエイター、脚本家
10億ドル近い世界興行収入を記録したヒット映画 『ジャングル・ブック』(ジョン・ファヴロー監督・ディズニー製作)の脚本家。キャストはスカーレット・ヨハンソン、イドリス・エルバ、ルピタ・ニョンゴ、ビル・マーレイ、クリストファー・ウォーケンそしてベン・キングスレーなどが名を連ね、 現在 、 続編を開発中。マークスは、 トム・クルーズがアイコニックな役柄を再演して話題となった『トップガン マーヴェリック』(ジェリー・ブラッカイマーとパラマウント製作 ) の共同脚本家を務め、 アカデミー賞®にノミネートされた。又、 Wyclef Jean の人生を題材としたアニメミュージカル映画 『ThePrince of Port-Au-Prince』(Netflix製作)の脚本も手がけている。
脚本家、 エグゼクティブ・プロデューサー、テレビ番組クリエイター
マウイ島出身。執筆作品は 「Electric Literature」、 「Ploughshares Solos」、 「Indiana Review」 などの文芸誌に掲載されている。2019年には「Girl of Few Seasons」という作品が in The O. Henry Prize Stories に選出され 、 Elizabeth Strout. による審査員賞を受賞する。 ジャスティン・マークスと共にジェームズ・クラべルの小説を原作とするFX制作 の 『SHOGUN 将軍』 に共同クリエイターとして参加。 Michener Center for Writersの卒業生であるコンドウは 、 ロサンゼルスとマウイを行き来して活動している。
物語の舞台は1600年代、天下分け目の戦い前夜の日本。戦国最強の武将・吉井虎長に敵の包囲網が迫るなか、彼の窮地を救う秘密を持ったイギリス人航海士ジョン・ブラックソーンが虎長の領地へ漂着する。虎長は、英語を話しキリスト教を信仰するまり子に按針の通訳を命じ、2人の間には絆が生まれ始める。果たして虎長は、按針と共にこの乱世を制することができるのか。
監督:ジョナサン・バン・トゥレケン、シャーロット・ブランドストーム、フレデリック・E・O・トーイ、ヒロミ・カマタ、福永荘志、エマニュエル・オセイ=クフォー
出演:真田広之、コスモ・ジャービス、アンナ・サワイ、浅野忠信、金井浩人、平岳大、穂志もえか、西岡徳馬、阿部進之介、倉悠貴、二階堂ふみ
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