Dec 16, 2023 interview

鈴木梨央が語る アマンダの考え方や話し方など、いろんな角度から考え色付けして役に寄り添って演じた『屋根裏のラジャー』

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演じるキャラクターのイメージは、丹念に重ね合わせて創り上げる

池ノ辺 梨央さんは小さい頃から、ドラマや映画で役者として、また声優として仕事をたくさんされていますけれど、自分が演じるのと声だけのお仕事ではずいぶん違いましたか?

鈴木 気持ちの面では違いはないと思います。俳優のお仕事の場合は台本を読んで1から人物像を作っていくという作業ですが、声優のお仕事の場合は演じるキャラクターの動きや仕草などを参考に色付けしていくような感覚です。今回はアマンダというキャラクターが存在していたので、アマンダの年齢やイメージの上で彼女がどんな事を考え、どんな風に話すのかを、いろいろな角度から考えてアマンダに寄り添って演じていきました。

池ノ辺 出来上がったキャラクターに声を入れて生き生きさせるというような?

鈴木 自分の声によって、キャラクターの表情が変わったりします。逆に自分が声で想いを表現していかなければ、キャラクターの想いや表情が何も変わらないし伝わらない気がします。自分が思い描くキャラクターのイメージと監督さんや作品に関わる方々の持つイメージを照らし合わせ重ね合わせて、そのキャラクター、人物が、より厚みや深みを持った存在になるように、みなさんと一緒に意見を出し合って詰めていくということが多いです。

池ノ辺 アマンダを演じる上で、どういうところが難しかったですか。

鈴木 アマンダが一人でいて感情が込み上げてくるというシーンがあったんですが、そこはアマンダの気持ちの変化、感情の出し方が難しかったですね。

池ノ辺 そんなに大変だったようにはみえませんでしたよ。今回のアマンダは、すごーーくアマンダでした(笑)。本当にアマンダが泣いたり笑ったり、楽しんだりというのがスクリーンの中で表現されていて、とても良かったです。

鈴木 嬉しい(笑)、嬉しいです。