コロナ禍の中のアフレコ作業
池ノ辺 制作中は、コロナ禍で大変だったんじゃないですか。
馬渕 ちょうどコンテを詰める段階だったんですよ。それまでは、白組さんに行ってみんなで顔を合わせてやっていたんですけど、それができなくなってリモート会議で進めるという形になりました。それでもちゃんと意思疎通ができるのかという不安はありました。アフレコの時も、コロナに罹る人がいたりして、当然、一緒にはできない状態でした。
吉田 全員、別録りでした。
馬渕 声優さんが一番大変だったかもしれないですね。いつものような掛け合いができない状況でしたから。
吉田 ただその分、一人一人のお芝居を、時間をかけて追求できたというのはありました。みんなで集まってやると、一人の役者にかけられる時間が限られるので。
池ノ辺 制作中の面白いエピソードがあれば伺いたいんですが。
吉田 そんなに素っ頓狂な出来事ことはなかったです(笑)。
馬渕 みなさん、結構真面目にやっていたと思いますよ(笑)。
吉田 粛々とリモートで。
池ノ辺 サンボマスターの曲もよかったですね。これはどなたの案ですか。
吉田 大根さんから、サンボマスターがいいという話があって、という流れです。
池ノ辺 何曲も作ったと聞いたんですけど。
吉田 そうですね。でも私たちが聞かせてもらったのは、最終的に決定したもの一つだけでしたから、これだというものを出していただいたんだと思います。
池ノ辺 監督と仲がいいんですかね。
馬渕 みたいですね。過去の作品ではレコーディングに顔を出したりしていたみたいですから。
池ノ辺 エンディングのサンボマスターの曲で、また元気をもらえますよね。