Aug 28, 2022 interview

内田英治監督が語る 偶然見た演奏、その裏のドラマに興味をもって生まれたオリジナル企画『異動辞令は音楽隊!』

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演奏練習で生まれた一体感

池ノ辺 阿部寛さんが、警察音楽隊に移籍した鬼刑事を演じているのは驚きでした。

内田 阿部さんと言えば、やっぱりドメジャーなイメージなので、普通に考えても出てくれないだろうなって思ってました。それが今回やっていただけることになって、こうやって完成して、上映まで来たのは不思議な気持ちです。

池ノ辺 撮影現場での阿部さんはいかがでしたか?

内田 あんまり口数が多い方ではないですけど、お茶目なところもあって優しい方でしたね。阿部さんが演った成瀬みたいなキャラクターとは全然違いますけど。

池ノ辺 阿部さんがドラムを担当した理由は?

内田 もともとドラムかサックスで行こうと思っていたんですが、阿部さんだったらドラムだろうと。実際に弾いてもらおうということになったんですけど、僕は楽器をやらないので、練習が始まったのを見ていたら、安易なことを言ってしまったなと思うぐらい、大変そうで。

池ノ辺 阿部さんはじめ、みなさんの演奏が素晴らしいですね。

内田 アップで撮るので、1カ所も間違えられないんですよ。ドラムもトランペットもそうですけど、少しでも間違えたらもう使えないので。

池ノ辺 練習中に連帯感も生まれたんじゃないですか?

内田 全体練習も何回かあったので、その時にやっぱりチームワークみたいなものは生まれていましたね。阿部さんも分け隔てなくみんなと練習していて。夏の期間だったので暑かったと思います。