演奏練習で生まれた一体感
池ノ辺 阿部寛さんが、警察音楽隊に移籍した鬼刑事を演じているのは驚きでした。
内田 阿部さんと言えば、やっぱりドメジャーなイメージなので、普通に考えても出てくれないだろうなって思ってました。それが今回やっていただけることになって、こうやって完成して、上映まで来たのは不思議な気持ちです。
池ノ辺 撮影現場での阿部さんはいかがでしたか?
内田 あんまり口数が多い方ではないですけど、お茶目なところもあって優しい方でしたね。阿部さんが演った成瀬みたいなキャラクターとは全然違いますけど。
池ノ辺 阿部さんがドラムを担当した理由は?
内田 もともとドラムかサックスで行こうと思っていたんですが、阿部さんだったらドラムだろうと。実際に弾いてもらおうということになったんですけど、僕は楽器をやらないので、練習が始まったのを見ていたら、安易なことを言ってしまったなと思うぐらい、大変そうで。
池ノ辺 阿部さんはじめ、みなさんの演奏が素晴らしいですね。
内田 アップで撮るので、1カ所も間違えられないんですよ。ドラムもトランペットもそうですけど、少しでも間違えたらもう使えないので。
池ノ辺 練習中に連帯感も生まれたんじゃないですか?
内田 全体練習も何回かあったので、その時にやっぱりチームワークみたいなものは生まれていましたね。阿部さんも分け隔てなくみんなと練習していて。夏の期間だったので暑かったと思います。