Apr 28, 2017 interview

第3回:『この世界の片隅で』は、応援してくれる方の熱も凄まじくて、すごく広めてくれたんです。

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池ノ辺

ちょっと調べてみたんですけど、2015年7月に、クラウドファンディングの支援者のミーティングが東京会場で行われたそうですね。

西澤

よく調べましたね。

片渕監督がアイディアを出して、映画にしたいと動き始めたのが2010年。

東京テアトルが正式に参加したのは2015年の6月1日。

池ノ辺

もちろん、参加する前から、ずっと関わってきたわけですよね。

西澤

そうですね。

アニメーションの制作は、いざ動き出すと早いのですが、それまではやはり、お金も時間もかかるじゃないですか。

正式に関わると決める前から、うちの担当が片渕監督と会って話をしていましたね。

池ノ辺

エムエーピーピーエーというのは何ですか?

西澤

これね、マッパって呼ぶんです、プロデューサーのアニメ会社なんですけど、とにかくこうの史代さんの原作に惚れ込んだらしくて、僕らもMAPPAさんと接触はしていたんですが、企画がなかなか進まなかったんで、うちも初めの段階では出資をするというところまで動かなかったんですよね。

池ノ辺

それで出資者を募って、クラウドファンディングもしたんですね。

企画がググッと動いたのは、最初の支援ミーティングの会場で第1弾の特報映像が流れたことだと聞いています。

西澤

その通りです。よくご存じですね。

池ノ辺

も~、たくさん調べました(笑)。

それで、2016年の8月5日に劇場公開が決定し、その時には、もう、のんさんが主人公のすずさんの声に決定していたと。

西澤

のんさんに決まったのが2016年の7月下旬です。

池ノ辺

もうのんさんの声がすずさんと一体化して、切り離せないほどぴったりなんです。

のんさんにしたいというのは片渕監督のアイディアですか?

西澤

いろんなアイディアは出ていたんですけど、監督はのんさんでとおっしゃっていました。