Jan 20, 2017 interview

第1回:スコセッシ監督の挨拶が、感動的だったんだよね

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池ノ辺直子の「新・映画は愛よ!!」

Season13  vol.01 株式会社 KADOKAWA 映像事業局 邦画・洋画 ディビジョンマネージャー 兼 映像営業部 ゼネラルマネージャー 加茂克也 氏

(c) 2016 FM Films, LLC.  All Rights Reserved.

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映画が大好きで、映画の仕事に関われてなんて幸せもんだと思っている予告編制作会社代表の池ノ辺直子が、同じく映画大好きな業界の人たちと語り合う「新・映画は愛よ!!」 今回からは、本日から話題の映画『沈黙 サイレンス』が公開になった(株)KADOKAWAの加茂克也さんにお話を伺っていきます。

→前回までのコラムはこちら

池ノ辺直子 (以下 池ノ辺)

映画業界のキーマンをお呼びして話を伺う「映画は愛よ!!」、2017年はKADOKAWAの加茂克也さんから始めたいと思います。

まずは加茂さんの肩書を紹介したいのですが、これがすごいの。

「映像事業局 邦画・洋画 ディビジョンマネージャー 兼 映像営業部 ゼネラルマネージャー」。

加茂克也 (以下、加茂)

いや、長いだけで、お恥ずかしい。

それと「映画は愛よ」に出るのは諸先輩たちを差し置いて申し訳ないです。

池ノ辺

つまりは、加茂さんは製作もやれば、配給も営業も2次利用もやる。

しかも邦画も洋画も。

オールマイティなんですよね。

KADOKAWAの前は、パラマウントにいらしたんですけど、その前にもいろいろ職歴があると聞いております。

そもそも、すごく体を鍛えていらっしゃっていて、業界でも有名なダンティなジェントルマンですけど、なんでそんなに鍛えていらっしゃるのですか(笑)?

加茂

まいったな。

まあ、ネタのひとつなんですけど…。

これまでなるべく隠してきたんですけど、元々はサッカー選手だったんですよ。

まあ、その話はおいおいと。

池ノ辺

そうですね。

まずは今年のKADOKAWAさんの勝負作、マーティン・スコセッシ監督の『沈黙 ―サイレンス―』が1月21日から公開ということで、そこからお話を聞いていきたいと思います。

加茂

ちょうど、うちの映画宣伝課のシニアマネージャーの栗原弘行が、ワールドプレミアから帰ってきたばかりなので、彼を呼びましょう。

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栗原弘行 (以下 栗原)

はい、1月5日のロサンゼルスでのワールドプレミアに参加してきた栗原です。

池ノ辺

どうでした?

日本からは浅野忠信さん、イッセー尾形さん、窪塚洋介さん、塚本晋也監督が参加されましたけど、栗原さんが皆さんを引き連れて参加したんですよね?

栗原

いや、それが違うんです。

キャストのみなさんたちは、全米配給のパラマウントによる招待なんです。

パラマウントはまずはアメリカでのヒットが最大の目的なわけですから、日本の配給に関しては後回しにしがちなんですね。

今回も、かなり前から「ワールドプレミアに参加して、いろいろ取材をとらせてほしい」と依頼していたんですけど、年末まで全く返事が来なかった。

池ノ辺

アメリカの会社って、優先順位がはっきりしていますね。

栗原

そもそも、ワールドプレミアをするらしい、というのも噂で聞いて、こちらでいろいろ調べ、キャストの人たちが宿泊するホテルにまるで自分たちもチームのように偽装して、チェックインし、さも関係者のようにホテルの入り口で出入りを待っていたんです。

池ノ辺

すごい。根性だ。

加茂

開かないドアは、こちらから開けるしかないですからね。

栗原

そしたら前日に、日本用に一枠取ったと連絡があったんです。

もう、ヒヤヒヤしました。