日本屈指の画作りに感動
ーー光と闇の映像美がすごかったですね。
嘘みたいに超一流のスタッフの方々が集まってくださったんです。カメラマンに江原祥二さん、照明に杉本崇さん、美術に林田裕至さん、衣裳デザイナーに小川久美子さんと、もう日本の映画界オールスターみたいな方々なんですよ。
ーー名だたる映画作品に携わってきた豪華メンバー陣ですね。
最初はみなさんこの座組を”大丈夫かな?”と思っていたと思うんです。でも、このチャレンジングな企画をとにかく面白がってくれた。何より誰も現場で遠慮しなかったし、常に提案をしてくださった。
僕たちが何も言わなくても、想像を遥かに超えるような画作りをセッティングしてくださって、本当に助けられまくりました。”やっぱり一流って、すごいな”って痛感しました。準備段階って、俳優だけをやっていると見ないじゃないですか。こうやってゼロからイチになるんだっていう感動を味わいましたね。
ーー確かに、今回のドラマシリーズは毎回映画並みのクオリティーですよね。予算も相当かかったのでは?
予算的に「これ以上は無理だよ」と言われることもありました。僕の仕事は、デイヴやスタッフのクリエイティブを通すことだったので、”わかるけど、じゃぁこれを削って、ここにお金を使いたい”っていう動きはしましたね。
林田さんの作ったセットとかとんでもないですから(笑)。僕たち家族が住む一軒家、あの日本家屋を建てたんです。あれはすごかった。本当に人が住めますからね。