Feb 16, 2024 interview

「忍びの家 House of Ninjas」主演 兼 原案 賀来賢人インタビュー 世界中がワクワクすることをしないと、もったいない

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令和に生きる忍者の家族

ーー「忍びの家 House of Ninjas」に関して、アイデアの基になった映像作品はありますか?

家族というテーマだと『リトル・ミス・サンシャイン』。あの映画からちょっと影響を受けました。かわいらしい家族にしたかったんですよ。懸命に生きている人たちというものを描きたかったんで、いろんな世代がいる大家族を僕は見たかった。

本編の俵家でいうと、下は小学生だし、ティーンの女の子がいて、僕がいて、多江さん、江口さんの世代がいて、高良くんがその間にいて、上におばあちゃんがいる。家族という単位があると、そこでいろんな人が感情移入できる。

ーー家族の描き方としてこだわったポイントについて教えてください。

みんなが主役であることが、今回のテーマです。一応、僕が主役という形ですけど、画面に出ている量ってみんなと変わんないですよ。みんなに均等に感情移入ができるように作っているんです。

俵家の各々が葛藤も謎も抱えています。この作品は、登場人物のキャラクターが、少しずつわかっていくように構成しています。ある種、一番難しいやり方なんですけど、丁寧に捲れば捲れるほど、視聴者は、どんどんこの家族に共感してくれるんじゃないかな、という思いでこういう形にしました。

ーー今作は、いわゆる忍者アクションとは違うように見えました。

今回のアクションは、ド派手というより、見た目が地味な実践的な殺陣です。この作品では忍者に関してリアルを追求しています。忍者がスパイになっては、絶対にいけない。そうでないと、忍者にも、忍者という文化にも失礼だし、世界の人が観たときにガッカリすると思ったんです。

常にそこを意識しながらやっていたので、アクションの部分でも魔法使いみたいな忍者というより、古風な忍者が令和に生きているように描いている。伝統を残している、伝統から抜けられないという動きにしていました。

ーー女性陣も殺陣とアクションが素晴らしかったですね。普段のイメージにないのでビックリしました。

そうそう。”多江さん、なんであんな動けるんだろう?”ってね(笑)。僕の妹役の蒔田彩珠さんも、最初は床に手が付かないくらい硬かったんですよ。劇中で、大アクションがあるんですけど、よくあそこまで‥‥。あと、仲万美さんもドラマ後半すごい動きを見せていて、女性陣は本当に格好よかった。

ーー男性陣と比べても遜色のないアクションでしたよね。

そうですね。女性の方が強いんですよ(笑)。ドラマの後半では、それが結構ポイントかもしれない。何より宮本信子さんが演じている、おばあちゃんが一番強いんで(笑)。