Nov 26, 2017 interview

山田涼介(Hey! Say! JUMP)とディーン・フジオカが語り合う『意思を持つ者同士だからこそ生まれた絆』

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映画『鋼の錬金術師』で主人公のエドとマスタング大佐を演じた山田涼介(Hey! Say! JUMP)さんと、ディーン・フジオカさん。初共演でありながら、男同士の絆を見事に表現していたお二人にそれぞれのキャラクターに対する思い、はたまた現場でのとっておきのエピソードなどを伺いました。

 

<ハガレン6連続インタビュー企画>
 第6回/エド役 山田涼介(Hey! Say! JUMP)マスタング役 ディーン・フジオカ 2ショットインタビュー

 

 

──まずは、共演が決まったときの率直な感想をお伺いできますか?

山田 僕の中でディーンさんはミステリアスなイメージがあったので、実際にお会いしたらどういう方なんだろうなと楽しみにしていました。いざご一緒してみるとディーンさんは男子から見ても少女漫画に出てくる王子様のようで、どの角度からでも、どの瞬間でもかっこいいからこそ、あえて弱点を探したくなっちゃうような完璧な方でした。ものすごく優しいですし、知れば知るほどパーフェクトで。こういう人がこの世に実在するんだね、すごいねって(本田)翼さんと盛り上がっていたくらいです。

──最後までディーンさんの弱点は見つかりませんでしたか?

山田 僕が見ている限りはなかったですね。弱点ってありますか?

ディーン 挙げたらキリがないくらいたくさんありますよ。というか今の話を聞かせてもらって、少女漫画から抜け出てきたようなっていうのはこっちのセリフですよ(笑)。山田くんの顔は、ずっと見ていられるんです。山田くんを見ているとフォーチュンを感じるというか。

山田 え、それはうれしいです。

ディーン なかなかそういう星の下に生まれることってないと思うから。こういう人って本当にいるんだな、というのはまさに僕が山田くんに対して感じたことです。

 

 

──相思相愛といった雰囲気ですが(笑)。お芝居の中でエドとマスタング大佐として向き合ってみての感想や、印象の変化などはありましたか?

山田 年下の僕が言うのはおこがましいのですが、ものすごく真摯に役に取り組んでいらっしゃる姿勢には尊敬の一言です。マスタング大佐という役のことを1から理解して、すべての表情や仕草、見せ方、立ち居振る舞い、そういうものをすべて含めてアートとして描こう、見せようという思いがこちらにも伝わってきました。

──ディーンさんによるマスタング大佐は、原作ファンの山田さんがご覧になってみていかがでしたか?

山田 もう、マスタングそのものですよ。「鋼の錬金術師」ファンの間でも特に人気のあるキャラクターなので、僕自身もファン目線で“誰が演じるんだろう”ととても興味があって。そんな中で、ディーンさんが演じると伺ったときは、いちファンとして安心感がありました。

ディーン うれしいな、ありがとうございます。

山田 撮影現場でディーンさんが軍服を着ている姿を見て、“マスタングがいる!”とアツい視線を向けていましたし(笑)。完成した作品でも、マスタングは“焰の錬金術師”なので指をパチッと鳴らすと火がバーッとすごい勢いで指から放たれるんですけど、ディーンさんが演じているととても説得力がありました。ディーンさんがマスタング役で、本当に良かったなと心から思います。

 

 

──ディーンさんは役者同士として山田さんと対峙したときにどんな感情が湧き上がりましたか?

ディーン 山田くんの持つ美しさというのは、見る人誰もが感じる生まれ持った1つの才能ですが、その存在感と同じくらい魅力的だと思ったのが芯のある強さでした。ふとした会話の中にも所々に強さを感じて、それってエドを演じる上でとても大切なことだったのではないかな、と。山田くんが演じることで、もともと魅力的なエドというキャラクターをさらに生き生きとしたものにしているように感じました。撮影現場でご一緒しているうちに山田くん個人にどんどん興味が湧いて来て、色々なことを根掘り葉掘りと聞いてしまいました。僕がまだ日本の芸能界で活動し始めて4年くらいなのでわからないことがまだまだあるんですけど、嫌な顔をせず丁寧に教えてくれて。どういうきっかけでこの世界に入ったとか、そういった話を。

山田 逆に僕からも、ディーンさんの海外でのお話を聞いたり、製作中の楽曲を聴かせていただいたりもしました。

ディーン 山田くんは主人公として、主演として、この2017年の日本を代表する作品を背負っていて。日本のみならず、世界中にファンのいる原作なので、どういう形で実写化されるのかっていうのはかなりの数の人が期待していると思うんです。実際、僕も他の国で仕事をしていて興味を持って聞かれることもあって。そういう作品の中で、主人公のエドとしての意志の強さが目の表情や、セリフ回しにも現れているように感じました。それは表面だけをなぞったり、メソッドだけでは出来ないと思っていて。そういう意味で、山田くんがエドとして生きている姿が、きっと多くの人の心を掴むんじゃないかと僕は思っていますね。