Mar 14, 2018 interview

広瀬すずが明かす『ちはやふる』への特別な想い、芽生えた“一生もの”の強い絆

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監督からの言葉と共演者への感謝の想い、2年の成長を感じた瞬間

 

──この『ちはやふる -結び-』では、千早は今までにないくらい苦悩していますよね。

はい。演技をしていても、これまでとは違い、どうしようもない感情が生まれる瞬間がすごく多かったんです。劇中で千早は、支えになっていたものがなくなり、孤独を感じてしまう。でも、千早の芯である真っ直ぐさが、皆を支えていることに変わりはないんです。だからこそ、千早はすごく頑張ったなって思いますし、大きな壁を乗り越えることが出来る千早は、改めて強くて愛くるしいと思いました。

 

 

──監督からは、どんなことを言われましたか?

今回は、クランクインする前に「主演として現場にいて欲しい」と言われました。これまでは“皆が主人公”だという意識があったんですが、今回はそうではなく、「千早が皆を変える存在だということをしっかりと感じてほしいし、演じてほしい」と言われたんです。この言葉がすごくプレッシャーになったんですが、改めて監督とお話しする機会をいただいた時に、「深く考える必要はない。現場で出る雰囲気を大事にしてほしい」と言ってくださったので、不安が消えて、撮影に入ることが出来ました。実際に、現場に入ったら雰囲気がちゃんと出来上がっていて、皆から自然と出てくるアドリブもたくさん生まれたんです。これはキャストの関係性が出来ているからこそだなと思って、改めて皆に「ありがとう」と思った瞬間でした。

 

 

──かるたの感覚は体が覚えていましたか?

わりと覚えていて、驚きました。当時のような速さはありませんでしたが、体がなんとなく覚えているので、音のタイミングをキャッチすることは出来ていたんです。皆もレベルアップした練習メニューをこなしていたので、本当に試合をするような感覚で、かるたに取り組んでいました。

 

 

──怪我などは大丈夫でしたか?

前回よりは手の皮も厚くなっているので(笑)、むけることは少なかったです。でも、私と森永(悠希)くん(駒野勉 役)は、初日から熱くなりすぎて、すぐに皮がむけて血が出てしまって。それからは絆創膏を貼って、皆で必死にかるたと向き合いました。でも、前作で鍛えられたことがしっかりと体に染み込んでいるので、今回はそれを下回る人がいなかったんです。皆がそれぞれパワーアップしていて、すごく刺激をもらいました。試合のシーンは1週間かけて撮影したんですが、体力は奪われても、それを楽しめる瞬間がすごく多かったです。その時に、皆の2年の成長を感じました。