私だったら好きな気持ちを隠し通せない
――真綾を演じていて「私だったらこうするな」と思うところはありましたか?
私だったら、好きになった気持ちを隠し通せないですね。思っていることや感情がわりと顔に出やすいタイプなので、例えば私が千輝くんのこと好きになったとしたら「申し訳ないんですけど本当に好きになってしまったので、これから先のことは千輝くんに任せます!」って正直に言っちゃうかもしれないです。
――自分の気持ちは伝えて、あとは任せたぞ!と(笑)。
そうです(笑)。思っていることをごまかすのが苦手だし、嘘がつけないから友達と一緒にいてもすぐにバレるんですよ! だからサプライズとかもすごく苦手なんです。
――では最後に本作のタイトルにかけまして、畑さんご自身が「〇〇すぎる」と思う一面や周りの人からも「〇〇すぎる」と言われたエピソードがあれば教えてください。
今作で共演して仲良くなった莉子ちゃんから「とにかく芽育はネガティブすぎる」って会うたびに言われるんですよ。もちろん、悪気があって言っているわけじゃないのは分かっているんですけど「あんたってほんとにひねくれているんだから!」と言われることもあって(笑)。
でも、私自身はポジティブに言うと「物事を深く考えられるところがあるのかな」って思うので、「ひねくれている」とか「ネガティブすぎる」と言わないで「すごく考えるタイプなんだよ!」ということをこの場をお借りして彼女に伝えたいです(笑)。
取材・文 / 根津香菜子
撮影 / 藤本礼奈
⼈⽣初の告⽩に⾒事に⽟砕した⾼校2年⽣の失恋⼥⼦・真綾。親友の⼩原知花に慰められるも、落ち込んでいるところを陸上部のエースで学校⼀のイケメン・千輝くんに⾒られてしまう。モテモテなのに周囲には塩対応な千輝くんが、なぜか真綾に提案したのは、“⽚想いごっこ”。「好きな⼈、無理に探すくらいなら、俺に⽚想いすれば?」。⽚想いごっこの条件は、絶対に好きにならないことと、まわりにバレないこと。好きになってはいけない約束なのに、⾃分にだけ優しくて⽢すぎる千輝くんに、真綾の気持ちは次第に揺れ動いていく‥‥。そんな中、真綾に密かに想いを寄せるクラスメートの⼿塚に、秘密の関係を知られてしまい‥‥。千輝、真綾の⽚想いごっこの⾏⽅は?!
監督:新城毅彦
原作:亜南くじら「なのに、千輝くんが⽢すぎる。」(講談社「⽉刊デザート」連載)
出演:高橋恭平(なにわ男子)、畑芽育、板垣李光人 / 莉子、曽田陵介、中島瑠菜、箭内夢菜、鈴木美羽
企画・配給:松竹
©2023「なのに、千輝くんが⽢すぎる。」製作委員会 ©亜南くじら/講談社
2023年3月3日(金) 全国公開