――スケートリンクで1人【さくら】が滑るシーンは光の反射も凄く綺麗で印象に残っています。あのシーンの撮影はいかがでしたか。
あのシーンは最後の方の撮影でした。照明とかも凄く綺麗で “この中を滑るんだ。アイスショーみたい。全力で踊ろう”と思っていました。撮影もあと少しで終わってしまうという悲しさも込めてみました。
――アイススケートのシーンで奥山監督からの演出はありましたか。
位置についてだったりとか、「やっぱりこのポーズやって」というのはありましたけど、特に演技や台詞についての演出はなかったので普通に私が先生とレッスンをやっている雰囲気で撮影したシーンもあります。私が1人で滑るシーンもいつもの練習と同じ感じで滑りました。
――ドビュッシー「月の光」でのスケートシーンは結構練習をされたのですか。振付はどなたが担当されたのですか。
結構練習しました。振付は私の今のシングルの先生である青谷先生がつけて下さいました。撮影の2か月くらい前から練習をしていました。
――そうなんですね。もともとフィギュアスケートをずっと習っていて、そこで応募のポスターを見たと聞きました。そもそも演技には興味があったんですか。
きっかけは、今作『ぼくのお日さま』のオーディションを告知するポスターです。
最初はポスターを見て“少し気になる”って感じだったんです。オーディションを受けて良いのは、演技を勉強している方じゃないといけない、というイメージがあって(笑)。でもスケートの先生に「やってみる?」と聞かれて、「私は演技の経験がないけどいいんですか」と聞いたら「このオーディションはスケートができることが重要だから」と言われて「それならやってみます」という感じでした。
――面白いですね。憧れの俳優さんはいますか。
中条あやみさんです。凄く好きなんです。
――同じ事務所の先輩ですね。どの作品を観て好きになったのですか。
同じ事務所になれたのは偶然で!いっぱい作品を観ているんですが、最初に観た映画は『チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』(2017)です。“凄く可愛い女優さんだ”と思ったんです。それから中条あやみさんの出演作品をまた観たいと思って、作品を観ていくうちにどんどん好きになりました。今では、めちゃくちゃ好きです。
――実際にお会いしたことはありますか。
あります(笑)!!中条あやみさんは輝いていました。更に頑張ろうと思いました。