May 16, 2024 interview

蒔田彩珠インタビュー 幸せな日常のまま最後を迎えたいという気持ちをなるべく明るく意識して演じた『ハピネス』

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――猫は癒しですよね。ちなみに【由茉】は行動力がありますが、蒔田さん自身は行動力がありますか。

あると思います。“やりたい”と思ったことはやっちゃう性格です。極めている趣味は少ないのですが、例えば編み物を始めたり、楽器を始めたり、やりたいと思ったらすぐにネットで注文します(笑)。でも編み物とギターは極めている最中です。編み物だと最近はニットの帽子を作っていますね。

――作られた帽子は自分で被られたりするのですか。

はい、自分で使っています。ギターは映画『志乃ちゃんは自分の名前を言えない』(2017)がきっかけで始めたんです。全然出来なくて、諦めかけていたのですが、ちょっと出来るようになったら楽しくて。それからずっとやっています。

――弾き語りも出来るのですか。

はい、歌いながら弾くこともあります(笑)。ギターは弾けるようになるとより楽しいですよ。

――今後やりたいことはありますか。

最近はゲームを始めたいと思っています。兄が2人居るのですが、2人ともゲームが大好きなんです。今年は是非、大好きなホラーのジャンルのゲームをしたいと思っています。

――最後に今年の生き方の目標を教えて下さい。

今年は新たな出会いも色々とあって環境が大きく変わりはじめた年でもあります。これからもきっと色々な人との出会いがあると思います。ひとつひとつの出会いを大切に生きていきたいと思います。

――女優として挑戦したいジャンルはありますか。

最近は映画出演が多かったので、最近やっていなかったドラマや舞台をやっていきたいと思っています。初めて挑戦した舞台が音楽劇だったので、また音楽劇をやってみたいですね。

さて、蒔田さんがホラー映画が好きというので一番好きなホラー作品は何か聞くと、『ババドック~暗闇の魔物~』(2014)というオーストラリアのホラー映画の名前が出てきました。私はホラー映画が好きで早速、拝見。自分自身も子供がいるので母子モノ、しかも絵本が巻き起こす恐怖という内容が自分にはリアルすぎて存分に楽しめましたよ。そんな蒔田さんが出演する『ハピネス』は、悲し過ぎる運命を背負いつつ今を思いっきり楽しもうとする愛の物語で、衣装も小物も世界観も全て可愛くて大好きな作品でした。

取材・文 / 伊藤さとり
撮影 / 奥野和彦

作品情報
映画『ハピネス』

医者から余命1週間を告げられた高校生の由茉と、突然の告白に戸惑いながらも、彼女との幸せな日々を一緒に作り上げることに協力する雪夫。残された日々を悲しみに暮れるより笑顔で幸せに過ごしたい、自分らしく生きて、やりたいことに挑戦する、そして何よりも愛する人とずっと一緒にいたい。そんな由茉の願いを叶えるために雪夫は悲しみや不安を胸に閉じ込め、彼女に寄り添うことを決意する。

監督:篠原哲雄

原作:嶽本野ばら「ハピネス」(小学館文庫刊)

出演:窪塚愛流 、蒔田彩珠、橋本愛、山崎まさよし、吉田羊

配給:バンダイナムコフィルムワークス

©嶽本野ばら/小学館/「ハピネス」製作委員会

2024年5月17日(金) 全国公開

公式サイト happiness-movie

伊藤 さとり

映画パーソナリティ
年間500本以上は映画を見る映画コメンテーター。 映画舞台挨拶や記者会見のMCもハリウッドメジャーから日本映画まで幅広く担当。 自身が企画の映画番組、俳優や監督を招いての対談番組を多数持つ。 映画コメンテーターとしてCX「めざまし8」、TBSテレビ「ひるおび」での レギュラー映画解説をはじめ、TVやラジオ、WEB番組で映画紹介枠に解説 で呼ばれることも多々。 雑誌やWEBで映画評論、パンフレット寄稿、映画賞審査員、 女性監督にスポットを当てる映画賞の立ち上げもおこなっている。 著書「2分で距離を知事メル魔法の話術」(ワニブックス)。 2022年12月16日には最新刊「映画のセリフでこころをチャージ 愛の告白100選」 (KADOKAWA)が発売 。 https://www.kadokawa.co.jp/product/302210001185/
伊藤さとり公式HP: https://itosatori.net