Mar 09, 2024 interview

長澤樹 × 窪塚愛流 インタビュー 愛って色々な意味がある‥‥『愛のゆくえ』

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――窪塚さんは宮嶋風花監督に撮影時に色々と質問などされていたのですか。

窪塚:質問しました。分からないまま演じるのは、色々な方に迷惑をかけるし、勝手に解釈するのも違うと思うんです。皆で本気でやりたいからこそ、最後まで追求するということを何時も心掛けています。長澤さんも本当に宮嶋監督とよく話し合っていました。皆で作り上げていくということを長澤さんを筆頭に、僕も一緒にやらせて頂いていました。

僕が長澤さんに対して“いいな、素敵だな”と思ったことは、ワンシーンワンシーンに沢山の想いがあるので、それを宮嶋監督とちゃんとすり合わせている姿です。自分だけでやるのではなく、宮嶋監督の想いをちゃんと聞いている。撮影の前やホテルに帰る時も宮嶋監督と映画の話とかをよくされていたんです。それが凄く素敵だと思いました。僕は”今日はちょっと疲れたな”って思っちゃったんですけど(笑)。あと“素敵なお芝居だな”と思ったのは、台詞が無くて、ただ何かを見ていたり、立っているだけなのに美しいんです。

――私はこの映画を観た時、自分と子どもの関係、更に自分と親の関係について考えました。親という存在は、自分の考え方なども含め、人生に大きな影響を与えてるんだなと気付かされました。考え方など親からどんな影響を受けていると思いますか。

長澤:いっぱいあります。今も受けていますし、これから先もずっと受けていくと思います。親の考えと同じこともあるし、もちろん違うこともあります。でも家族だからというのが凄く大きいと思うんです。もちろん、友達など話が合う相手って居ると思うんです。でも家族って何かが違うというか、言葉にするのは難しいのですが、きっと愛とか、そういうものが関わってくるのだと思います。

うちには「これはこうしなさい」というのはなくて、本当に自由にさせてもらっているような気がしています。例えば「女優をやりたい」ということも含めて、「やりたいことをやりなさい」と今も言ってくれています。私自身“女優になる為に生まれてきたんだ”と思っているのですが、家族皆が私と同じような考えでいてくれるんです。それが本当にありがたいです。

――素敵ですね。皆さんが肯定的というか、ポジティブなんですね。

長澤:応援してもらっています。でも、ちゃんと叱る時は叱る感じです。

窪塚:僕は昔から「感謝を忘れるな」と「何事も楽しめ」と言われています。それが自分の中の基盤になっています。例えば今のインタビューの会話も全力で楽しむとか、朝起きて仕事に行く時間でさえも楽しむ。「全てを楽しむに変換しろ」と言われていました。それが自分の人生にとって大きな『家族のメッセージ』で、その言葉があったからこそ今の自分があると思っています。あとは感謝ですね。