―― 芸能活動を長く続けていくと、日々、色々な人たちから色々なものを浴びることになります。ガス抜きはどうされているのですか。また、仕事を続けるうえで大切にしていることを教えて下さい。
自然に行く!私は、自然に行くことで良いバランスが取れるようになることに最近気づきました。仕事では本当に色々な感情を浴びるし、考えることも多いです。そういうものを1回リセットするには、自然に敵うものはないと思っています。例えば、暑い夏なら海に入りに行ったり、山や森をトレッキングしたり、畑のような土があるところに行くなど、野生に戻るではありませんが、人になるべく会わないような場所に私たち夫婦はよく行きますね(笑)。
―― 今後はどんな人生を歩んでいきたいですか。
40歳から上の人生ですよね。これから先の人生においては、あまり具体的にどう歩みたいかとは考えていないです。でも日常とお芝居をするということのバランス感覚は、ちゃんと持っていないと駄目だと思っています。どちらかに傾くのではなく、自分がちゃんと居心地良く思える場所、バランス、調和をきちんと保っていられるような生き方をしたいです。
今の積み重ねは未来に繋がっていると思っているので、今をどう生きるかが大事で、何を選択して、何を楽しめるのか、そのことにフォーカスを置こうと今は思っています。
天真爛漫という言葉が似合う、太陽のような俳優・水川あさみさん。どこの現場で会っても、周囲の人の緊張をほぐしてしまう柔らかさが、スタッフや俳優仲間からも愛されるのではと勝手に思っている大好きな人でもあります。今作『唄う六人の女』でもコメディとシリアスのパートを担うキャラクター。これは確かに水川あさみさんを製作陣が狙い撃ちしたのも納得ですよ!
東京でコマーシャルフォトグラファーとして活躍する萱島の下に、離ればなれになっていた父親の訃報が届く。後処理のため久々に生家を訪れた萱島は、近隣の村の住人から、まるで何かに取りつかれたように毎日山中に入り、何かを探していたと聞く。かつて暮らしていた家で、父のカメラを見つける萱島。と、マネージャーで恋人でもある咲洲かすみから電話が入り「話がある」と意味深に告げられる。そのとき視界の隅に萱島の見覚えのない部屋が映り、会話を中断。戸をこじ開けると、壁中に地図や走り書き、写真が貼られている異様な光景が広がっていた。森の中に落ちていた女の草履の写真、光り輝くフクロウを映した写真、それらを見たとき、突如萱島の脳裏に「水」と「謎の女」の記憶がフラッシュバックする。いま蘇った思い出の断片は何なのか!? 自身の過去と関係のあるものなのか?
監督・脚本・編集:石橋義正
出演:竹野内豊、山田孝之、水川あさみ、アオイヤマダ、服部樹咲、萩原みのり、桃果、武田玲奈、大西信満、植木祥平、下京慶子、鈴木聖奈、津田寛治、白川和子、竹中直人
配給:ナカチカピクチャーズ/パルコ
©2023「唄う六人の女」製作委員会
10月27日(金)全国公開