―― 特に忘れられないシーンはどのシーンですか。
忘れられないシーン、そうですね、最初のお葬式(火葬場)のシーンは忘れられないシーンになりました。実はあのシーンの撮影日がちょうど私の誕生日だったんです。“自分の誕生日に人生を終える場所である火葬場で撮影を行っている”そう思ったら自分がこの作品に居る意味を凄く感じていました。映画は「死生観」を描いてもいるので。
―― この映画では共演者が俳優だけではなく、一般の子供もいたり、現地の人のサポートもあったりと、多くの人たちと関わられたと思います。現場の雰囲気はどうでしたか。
現地の人たちは凄く協力して下さいました。映画に出演して頂いたり、食事のサポートをして下さったり、撮影期間中は皆さんの温かさを感じていました。
―― 本作は企画から資金集め、制作まで自主映画としてゼロからスタートしたインディーズ映画ですね。
そうなんです。だから、出演しながらスタッフとして働く制作チームがいたり、ボランティアさんたちがいたりと本当に色々な人の力、協力によって作られた映画だと感じています。
―― 多くの人の熱い想いが集まって作られた映画です。今回、参加されて今後の仕事の仕方や考え方など、ご自身の気持ちの中で変化が生まれたりしましたか。
作品の取り組み方というよりは、自分の生き方として家族との時間を凄く大切にしようと思いました。人からの優しさもちゃんと感じていたいし、優しさをまわりに与えられるような人になりたいと思いました。
―― ライブシーンはいかがでしたか。
寒い中、300人の人が集まって下さったんです。10月下旬でも日が落ちてしまっていたので寒かったんですが、それでも最後まで居て下さって、盛り上げてくれました(笑)。