Nov 24, 2022 interview

唐田えりか×遠藤雄弥インタビュー 恋が生まれる絶妙な距離感を、自分の人生を投影しながら表現した『の方へ、流れる』

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―― 【里美】と【智徳】は慎重型なのか、直感型なのか、と考えていました。お二人は慎重型、直感型どちらですか。

唐田 私は完全に直感型です。お仕事に対してもそうですが、全てを直感で決める感じです。自分の勘というか、何かを感じないと動けないところがあります。

遠藤 羨ましい。現時点では慎重派です。元々は凄く直感型だったんですけど、大人になっていくにつれて慎重派になっていってしまいました。

唐田 確かに私も前よりは慎重になったと思います。

遠藤 でしょ?人生って結局そうなっていっちゃうんだよね(笑)。芝居とかのことを考えたら凄く直感性みたいなものを大事にしたいです。

―― お互いを一言で例えるなら。

遠藤 「美!」、美しいです。

唐田 本当ですか!初めて聞きました(驚)そんな風に思って頂けて嬉しいです。

遠藤 最初が下北沢でリハーサルだったんですが、そこで唐田さんを見た時「美しい」、ブラボーでした。その気持ちを悟られないように平然とするのに僕は必死でした、「この人と同じ画角に入るのか」と(笑)。

でも美しさってディテールはもちろんですが、それだけではなく、芝居をしていく中である種の無垢さのことで、24歳、25歳でこの無垢さを保っていることの美しさもあるんです。そうでないと【里美】というキャラクターを演じることは出来ないです。そして、そのことを見抜いている竹馬靖具監督も凄いです。本当に美しかったです。一緒にやっていて、色々な意味で凄いと思いました。

唐田 照れくさいですね(笑)。そうですね、遠藤さんを一言で言うなら「武士」、役者という感じです。

遠藤 ありがとうございます、恥ずかしいです(笑)。

唐田 とにかく考え方がしっかりされていますし、役に対しての熱量とかも「役者」という感じです。素敵です。

―― 『ONODA 一万夜を越えて』(公開:2021年)を観た時も凄かったですし。

唐田 私も観ました!『ONODA 一万夜を越えて』を観て、改めて遠藤さんを「武士」だと、その人物にしか見えなかったです。あそこで確定しました(笑)。

遠藤 「武士」確定ですか、頂きました。これからは自分のことを「武士」と言います(笑)。ありがとうございます、嬉しいです。