―― 高杉さん演じる【俊英】はずっと振り回されています。だからこそ【亜子】を受け入れることが出来たと思いました。高杉さんご自身は【俊英】のように振り回されるタイプですか。
高杉 そうですね、上手く立ち回ることが出来ないタイプだと思います。でも振り回されることが苦ではないし、それを避けるのも‥‥「今日はいいかな」と家族だと余計に思うかもしれないですね。
どちらかというと家族に振り回すタイプがいないので、僕自身が家族を振り回そうと思って動いています。家族に対して「食事に行こうよ」とか言いながら過ごしています。僕の性格を見る限り、親も僕と同じような性格ですし、弟もこんな感じなんです(笑)。弟と2人で食事したのは1、2回ぐらいしかないかも‥‥。だから出来るだけ「行こう」と言うようにしています。
関水 想像すると穏やかそうなご家族ですよね。
高杉 そんなことはないです。この年齢になってだいぶ落ち着きましたが、男3兄弟なのでよく喧嘩をしました。
―― 関水さんはご家族の中でどういうポジションですか。
関水 私は振り回す系、振り回される系、どちらもあります。結構こだわりのある性格で「こうしたい」というのがあります。そして母にもそういう部分があり、よく揉めていました。普通に仲が良い時もありますが、10分ぐらい会話をしていると意見のくい違いが出て来る気がします(笑)。
―― そう考えると【亜子】を演じるのはいかがでしたか。
関水 “気持ちがわからない、私はこれを経験したことがない”という感じではありませんでした。