――とは言え、ちゃんとリセットしないといけないから、日常で心掛けていることはありますか。
田中 大事にしていること‥‥。そうですね‥‥、ウィン君、先にお願いします。
森崎 田中さんとかを見ているとリアルな人生でも色々な変化があるじゃないですか。例えば、独身だった頃があって、家族を持たれて、お子さんが出来て、どんどん環境が変化してるわけです。そこで感じるものだったり、現場にもお子さんを連れていらしたり、そんな姿を見るときっと俳優としても凄い変化が起こっていて、細かくは分かりませんが、演じる芝居も変わっていくんだろうなと。だから本当にリアルな人生もちゃんと生きている。だから僕も「そこにちゃんと生きる」ということを心がけようと思って、日本国籍も取得したんです。なら選挙に行くとか、俳優だからやらないという時代ではなく、人間としてちゃんと生活していくことを勉強していかなきゃいけないと思っています。芸能界だけにいるとわからないことが多かったりすることもあるので。


田中 確かに女性の方が男性より分かりやすく変化があるから‥‥。環境によって人間関係もどんどん変わっていきます。子どものお友達だったり、自分も「〇〇ちゃんのママ」になったりとか、立場も変わっていきます。そう思うと男性よりは日常で得られるものが自然にあるのかもしれません。だから男性が意識して、そうやって日常を見ていくことは、本当に素晴らしいと思います。
森崎 なるほど。そうですね。
田中 私は忙しいのも、大変なのも実は好きなんです。子育ては子育てで、何だろうな‥‥。仕事は頑張って集中してガッツでいっているけど、子育ては“どうすれば楽にできるか? ”をちょっと考えています。子どもと一緒に映画を観る時も『E.T.』(1982) とかは自分も子どもも観られるので、「スピルバーグ、凄いな」と言いながら一緒に観たり、無声映画だけどチャンプリンとかも観せて、一緒に笑いながら観ています。「全てが子どもだけの」ってなると正直疲れてしまうので、自分の好きなものに子どもも巻き込んじゃう (笑)。映画館ももちろん『ドラえもん』も行くけれど、実写版の映画とかにも一緒に行ったりもします。プールとかも行くけど、自分の運動にもなるから行く。
森崎 確かに、そっか (笑)。全部、プラスに変えるんですね。
田中 全部プラスに変えてやってます (笑)。やっぱり楽しく生きたいですから。
このページでも聞くことが出来るラジオ収録では、最近劇場で観たオススメ映画を語って頂いたんですが、田中麗奈さんはお子さんと鑑賞した『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』と『ほどなく、お別れです』を挙げていました。いっぽう森崎ウィンさんは、戦争映画『ウォーフェア 戦地最前線』を観て考えることが多かったよう。とにかく映画が好きなお二人のトークは楽しくてあっという間でありました。本作でも二人のシーンはなんだか滑稽で面白くて仕方がないですよ。

平凡な日々に退屈していた専業主婦の美香子は、ある日訪れた百貨店で、株式会社SGCが販売する数百万円もする金のおりんをつい盗んでしまう。きん金の魅力に取り憑かれ世界が一変した彼女は、「私にしかできないことをする」という幼き日の夢が蘇り、無謀にも100億円の秀吉のきん金ちゃわん茶碗を盗み出す計画を立てる。美香子を利用しようとするSGCの社員・金城との駆け引きや、なし崩し的に泥棒の共犯者となった夫の浮気やら、トラブルの連続。果たして、一世一代の大博打に出た彼女は、金茶碗を盗みだすことができるのか!?
監督・脚本:萱野孝幸
出演:田中麗奈、森崎ウィン、阿諏訪泰義、石川恋、岩谷健司、中村祐美子、勝野洋、宮崎美子
配給:キノフィルムズ
©2025『黄金泥棒』FILM PARTNERS.
2026年4月3日(金) TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
公式サイト ougondorobo.jp
