――目指す俳優像はありますか。
ないです。まったくありません。長期的な目標を立てるのが苦手なんですけど、毎現場、毎現場で自分がやれることをやって、気が付いたらおばあちゃんになっていたというのが理想です。
――演じてみたい役はありますか。
今までは学生服を着る役が多かったので、これからは専門用語を使う職業の役をやってみたいです。難しい役になりますが、演じてみたい気持ちはあります。チャレンジしてみたいです。

――原さんは意外とストイックなんですかね。
そうですか?基本、面倒臭がりなんですよ(笑)。「やりたい」という気持ちと「私に出来るのか?」という気持ちの板挟みで、毎回、ジレンマに陥っています。飽き性でもあるので、色々なタイプの作品をやらせて頂けたら楽しんでお仕事をすることが出来るのではないか、とも思っています (笑) 。
――オフの日は何をされているのですか。
オフの日はあまり家から出ないです。1人でいることが多いかもしれません。夜、ラジオや音楽を聴きながら散歩をしたり、ゆっくりお風呂に入ったり、好きなアニメを一気観したりして1人の時間を楽しんでいます (笑) 。
――何のアニメが今、おすすめですか。
「チ。-地球の運動について-」です。絶対に観て欲しいアニメです。周りの人の評価も高いですし、私も勧められて観たんです。今、旬の作品なので是非、観て下さい。15世紀のヨーロッパを舞台に禁じられた地動説を命がけで研究する人間たちの生き様と信念を描いたフィクションで、漫画もありますよ。見入ってしまう作品です。
劇中、ほろりとくるシーンで、柔らかな表情を見せる原菜乃華さん。瞳で演技をする方という印象を持つほど、今回の役は原さんでしか想像できない、悲しみを背負いながら大丈夫なふりをする主人公なんです。そんな『見える子ちゃん』は一度ではなく二度観ると細やかに張り巡らされた仕掛けが分かる面白さ。見れば見るほど解像度が上がる本作は、ほんの少しだけ怖いけれどいろんな感情が生まれるので、鑑賞後は誰かと共有したくなる映画なのでした。

ある日突然、霊が”見える”ようになった女子高生・みこ。ヤバすぎる霊たちに囲まれたみこが選んだ生き残り術は、まさかの「見えていないフリ」。親友のハナに霊が憑いても、同級生のユリアに見えることがバレそうになっても、ただひたすらに全力スルー。しかし、ハナの様子がどんどん異常になっていく。
監督:中村義洋
原作:泉朝樹「見える子ちゃん」(KADOKAWA刊)
出演:原菜乃華、久間田琳加、なえなの、山下幸輝、堀田茜、吉井怜、高岡早紀、京本大我、滝藤賢一
配給:KADOKAWA
©2025『見える子ちゃん』製作委員会
公開中
公式サイト movie-mierukochan
