Jun 17, 2025 interview

原菜乃華インタビュー 怖いけど、笑える。そんな絶妙なバランスが好き『見える子ちゃん』

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――ひいおばあちゃんからの最高のプレゼントですね。子役からお仕事をされていますが、俳優を続けるにあたり、大切にしていることを教えて下さい。

“常に面白がりながら現場に居られたらいいな”と思っています。例えば、自分が現場に入る時は、必ず1つのアイディアを持って行くようにしています。そのアイディアを実際にやってみて、監督が面白がってくれたらいいですよね。そんなふうに自分のアイディアが広がりをみせてくれたら凄く嬉しいし楽しいんです。その瞬間はやりがいを感じる凄く好きな瞬間です。自分なりに色々と試行錯誤しながらチャレンジをして、お芝居を続けていきたいと思っています。今回の作品では、【みこ】は言葉数が少ないので、短い言葉の中でどれだけキャラクターをみせることが出来るかを考えながら現場に行っていました。

――いつのタイミングで「俳優をずっとやっていきたい」と思われたのですか。

物心がついた時から、お芝居をしていたので‥‥。自分の中では放課後、他の子がダンスを習いに行ったり、ピアノのお稽古に行ったりするような感覚でオーディションに行っていました。ずっと習い事感覚でやっていたんです。進学のタイミングで「俳優一本でやっていきたい」という思いが固まった感じです。

――決意するきっかけは何かあったんですかね。

本当に小さい頃から活動していて周りの方から褒めてもらえることは、これしかなかったんです。何となく、自分のアイデンティティというか、小さいことからずっとやって来ていたので、それが無くなるのが嫌というか、怖いという思いも強かったと思います。オーディションにも落ち続けて、仕事が無い時期が長く続いたので「辞めないといけないのかな?」と思ったことが何度もありました。今もこうして仕事を続けていられることが夢みたいで、本当に嬉しいです。

――私は原さんの映画初主演作『はらはらなのか』(2017)が凄く好きでした。

え!本当ですか?当時、私は12歳でした。映画を気に入ってくれて嬉しいです。

――とても可愛くてファンタジーの世界に染まりきれる、「凄い子出て来た」と思っていました。

本当ですか、嬉しいです。またお会い出来て、本当に良かったです。感慨深いです。自分の名前が作品になることってなかなかないですよね (笑) 。撮影が凄く楽しくて、思い出が沢山あります。

――とても評価された映画でしたね。

最近「観ました」と言ってくれる人も増えました。私を知って下さったことで、過去の出演作品も沢山の人に広まっていることを実感しています。それがとても嬉しいんです。そう考えると、やっぱり演技が好きなんだと思います。私はネガティブなので、自分の中で“俳優は向いてない”と思う瞬間が沢山あるのですが、それでも私には“これしかない!”とやればやるほど感じています。