――この映画は霊が「見える子ちゃん」が主人公です。私も以前は「見える子ちゃん」だったので、凄く描写がリアルで、そのことを中村監督にも伝えたんです。原さんの演技も凄くナチュラルでした。
嬉しいです。やっぱり霊は無視するものなのですか?
――そうですね。無視しないと構われてしまうから。それに見えていない人が怖がってしまうので、見えていることを言わない、そんな感じです。
霊の見え方とかも映画で描かれているように見えているのですか。
――けっこうリアルでした。ちなみに演技に関して、霊感のある人にアドバイスを受けたりしたのですか。
いいえ、アドバイスは受けてないです。でも中村監督から「ちゃんと霊が見えている人が見ているものと同じように、霊がどんなふうに見えているのかを忠実に再現した」という話を聞きました。反応がリアルと言って頂いてとても嬉しいです。



――だから尚更、面白かったです。私はこの映画を観ながら友情物語、家族愛の物語、そして霊に対する印象が変わる作品だと思いました。原さんはこの映画に出演して霊に対する印象は変わりましたか。
“霊が見えている人から見た景色はこういう景色なんだ”と思いました。ホラー映画でいうところの凄く怖い悪霊みたいな感じではなく、本当にそこにあって普通に存在している。そんな見え方をしているという面白い発見がありました。
――そうなんですね。ちなみに原さんは霊を見たことがありますか。
一度もありません。霊感がまったくないんです。感じるということもありません。とにかく考えないようにしています。怖いのは苦手なので (笑) 。だから怖いことは考えない、シャットアウトって感じです(笑)。撮影中、ホテルで1人で過ごしている時は少し怖い感じもしましたが、大丈夫でした。
――例えば、亡くなった方で会ってみたい霊はいますか。
母方のひいおばあちゃんに会いたいです。「凄く素敵な人だった」と母に聞いていて、私の菜乃華という名前の由来は、ひいおばあちゃんが住んでいた小豆島の菜の花畑からとったと聞いています。だから小豆島にも行きたいですし、ひいおばあちゃんにも会いたいですし、お話したいですね。
――素敵なお話ですね。私は最初【菜乃華】というお名前が芸名だと思っていました。
本名です。このお仕事をするにあたり芸名も考えましたが、これ以上の名前が思いつきませんでした。