Apr 24, 2025 interview

向井理インタビュー 映画版でもぶれない、孔明と英子の2人を中心とした物語『パリピ孔明 THE MOVIE』

A A
SHARE

――自分企画のドキュメンタリーということですね。

はい、そんな感じです。実は今年、海外に行ってドキュメンタリーを既に1本撮影しています。それは自分からの企画ではありませんでしたが、これまでも色々な方と海外に行って来たので、その延長線上で別の国に行くことで日本の良さをまた発見出来ると思います。台詞を覚えて言うだけではない、自分の感性で表現する方法もやっていきたいと思っています。それが「食」に関してかもしれませんし、どういうふうに向かうかはわかりませんが「食べること」と「飲むこと」は好きなので、それを表現するもありですよね。表現者としてのジャンルは間違っていないので色々なことに挑戦したいと思っています。

――舞台も精力的にやられていますよね。

舞台は、修行としてやっています。今年も劇団☆新感線45周年興行・秋冬公演いのうえ歌舞伎の出演が決まっています。プレッシャーもありますが、100%楽しんでみる仕事も良いのではないかと思うようになりました。これまではどこか“自分が成長するために”とか“引出しを増やすために”という理由で“こういうビジュアルの役をやってみよう”や“舞台をやってみよう”と思っていましたが、今は逆に“自分が本当に好きなものは何か?”を見つめ直すきっかけになっています。

――【孔明】は先を読む秀才というイメージがあります。今の向井さんご自身を一言で例えるなら何ですか。

例える?うわぁ、難しいなぁ‥‥。今はまだ霧の中に居る感じですね。まだ見えていない、模索している感じです。まだまだこれからって感じです。ゴールが見えない、ゴールはないと思います。だけど、その感じが好きなのかもしれません。色々なことにチャレンジする、ハードルが高いものの方が大変ですが、やりがいもあるし、乗り越えた時に「成長した!」という実感を得ることが出来ます。そういうものがこれからもあればいいなと思います。

自分のタイプは、まず目の前のものをやる方ですね。ただ長期的に“どうか?”ということはもちろん考えます。それは僕とマネージャー含め、色々な方たちと考えることだとも思います。とにかく、考えていたいというか、考えるのが好きです。色々な役柄に対するアプローチもそうです。今、撮影している作品も“この人だったらどんな仕草が出るんだろう?”とか“どんな喋り方をするんだろう?”など、日々、考えていることが好きな性格なんですよね。

ドラマに舞台に映画にと、大忙しの向井理さんのコスチューム演技も楽しい「パリピ孔明」。いち俳優というより、作品全体を見ながら関わる姿勢は愛に溢れておりました。海外を舞台にしたドキュメンタリーのナビゲートへの思いは、向井さんの好奇心と探究心の数だけ膨らんでいくんだなと楽しみしています。その前に、『パリピ孔明 THE MOVIE』は、歌と共にエモーショナルなストーリーにもグッとくる、家族で大満足のエンターテインメント・ムービーですよ。

取材・文 / 伊藤さとり
撮影 / 奥野和彦

作品情報
映画『パリピ孔明 THE MOVIE』

三国時代の天才軍師・諸葛孔明がなぜか現代の渋谷に転生。アマチュアシンガー月見英子の歌声に心奪われた孔明は、英子の軍師となり音楽の力で天下泰平を目指す。
そんな中、日本を代表する3大音楽レーベル、KEY TIME、SSSミュージック、V-EXが頂点を競う、史上最大の音楽バトルフェス<MUSIC BATTLE AWARDS 2025>の開催が決定。各レーベルから多彩な強者アーティストが集結する中、孔明と英子も参戦することに。そこには、三国時代の宿敵・司馬懿の末裔である司馬潤&shin兄妹も参戦。孔明と英子の前に立ちはだかる。果たして、ふたりの運命は?1800年前の因縁再び、天才と天才が知略と音楽で火花を散らす──!!

監督:渋江修平

原作:「パリピ孔明」 原作・四葉夕ト 漫画・小川亮(講談社「ヤングマガジン」連載)

出演:向井理、上白石萌歌、神尾楓珠、詩羽、宮世琉弥、八木莉可子、関口メンディー、森崎ウィン、休日課長、石崎ひゅーい、ELLY、アヴちゃん(女王蜂)、菅原小春くっきー!、 DJ KOO、和田聰宏、長岡亮介、岩田剛典 、亀井聖矢 &TEAM、宮野真守、菊地凛子、ディーン・フジオカ、森山未來

配給:松竹

©四葉夕ト・小川亮/講談社 ©2025 「パリピ孔明 THE MOVIE」製作委員会

2025年4月25日(金) 全国公開

公式サイト movies.shochiku.co.jp/paripikoumei-movie

伊藤 さとり

映画パーソナリティ
年間500本以上は映画を見る映画コメンテーター。 映画舞台挨拶や記者会見のMCもハリウッドメジャーから日本映画まで幅広く担当。 自身が企画の映画番組、俳優や監督を招いての対談番組を多数持つ。 映画コメンテーターとしてCX「めざまし8」、TBSテレビ「ひるおび」での レギュラー映画解説をはじめ、TVやラジオ、WEB番組で映画紹介枠に解説 で呼ばれることも多々。 雑誌やWEBで映画評論、パンフレット寄稿、映画賞審査員、 女性監督にスポットを当てる映画賞の立ち上げもおこなっている。 著書「2分で距離を縮める魔法の話術」(ワニブックス)。 2022年12月16日には最新刊「映画のセリフでこころをチャージ 愛の告白100選」 (KADOKAWA)が発売 。
伊藤さとり公式HP: https://itosatori.net