Apr 02, 2025 interview

染谷将太インタビュー この役を演じなければ、自分が一番悔しがるだろうなと思った『BAUS 映画から船出した映画館』

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――ミニシアター系の作品だけでなく、『はたらく細胞』(2024) 、『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~』(2024) のようなド・エンタメ、ファミリーで楽しめる作品にも出演されるようになりましたが、心境の変化があったのですか。

変化というか‥‥ 、一番はそういう作品のオファーをもらえるようになったからです。それがありますね。「まさか?!いいんですか?」という気持ちです(笑)。正直、理由はわからないです。もしかすると年齢ですかね?これまでは自分に対して、エンターテインメント作品のイメージがあんまりなかったんじゃないかと思います。『聖☆おにいさん』とかも最初にお話を頂いた当時はビックリしました。でも子供たちが見られる映画にも出られるようになって嬉しいです。

――『怪物の木こり』(2023) で殺人鬼を演じられている姿を観た時、さすがの演技で恐ろしいと思いました。

あれは三池崇史監督に言われた通りに演じたんです。結果的にあのようになりました(笑) 三池監督がサイコパスなのかもしれませんね (笑) 。

――いろいろな作品の出演オファーが来ていると思いますが、ご自身が出演するうえで大切にしていることを教えて下さい。

責任を強く感じる年頃なので、映画に失礼がないようにちゃんと自分が演じられる役というのが大前提になります。自分がしっかり役を掴んで頑張って演じれば、その映画への責任にきちんと応えることが出来る。それを大事にしています。自分が変な不安をもったまま演じるのも、映画に失礼だと思っているので、そういう感情を大事にしているのかもしれません。

――脚本を読んで“このキャラクターなら演じられる”というのがあるのですか。

そうですね。来た仕事に対して、“演じられないといけない”と思うんです。自分を面白がってくれて、自分を必要としてくれているということを凄く感じた時、自分自身も自信を持ってその場に立つことが出来るという感覚があります。上手く言えないので、感覚的なものでしかないのですが‥‥ 。

――いつから映画が好きになったのですか。

もともと父親が映画好きだったので、その影響もあり映画が好きでした。ただ、観る作品については偏っていたんです。それが成長すると共に、いろいろな現場も経験させてもらって、映画を観ることと現場で体験すること、外側と内側からいろいろと経験させてもらうことで、より映画が好きになっていきました。

――今、ミニシアター系の映画館が減ってきています。吉祥寺バウスシアターも閉館してしまいました。染谷さんが映画館と付き合う上で、大切にしていることはなんですか。

自分は街と映画館は一体型だと思っているんです。例えば1本の映画を観ようと思った時に新宿と渋谷で上映されていたら「この映画は新宿で観たい」とかあるんです (笑) 。その街と映画館の一体型を個人的には大事にしているというか、映画を観る時に楽しんでいるポイントです。どの駅で降りて、どの道を歩いて、どんな映画を観るか。映画を観た時は、必ず帰り道を変えたくなって、行きとは違う道を歩いて帰るんです(笑)。街と込みで映画館が一体型という点も好きなポイントです。