Feb 14, 2025 interview

平岳大インタビュー ハリソン・フォードと共演出来るなんて興奮せずにはいられなかった『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』

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マーベル最新作『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』。初代キャプテン・アメリカ、スティーブ・ロジャースから正義の象徴である盾を引き継がれたファルコンことサム・ウィルソンが新たなキャプテン・アメリカへと成長していく姿を描くシリーズの最新作が2月14日に公開された。今回は、米大統領役でハリソン・フォードが出演、更には日本の首相・尾崎役として「SHOGUN 将軍」にも出演する平岳大が大抜擢。ハワイを拠点に世界の作品で演技に挑み続ける平岳大さんに、海外作品に出演するうえでの難しさや思いをお聞きしました。

――出演オファーを頂いた時、承諾しようと思った理由を教えて下さい。

エージェントから「マーベルからオファーが来ているけど、興味ある?」と電話がかかって来たんです。それで「もちろん、やる」と答えました(笑)。それから「どんな役?」という感じで聞きました。その理由はもちろん、マーベル作品ですから。ただ、マーベル作品では1つの役で出演してしまうと違う役で出演することが出来ないという可能性があると言われたのですが、それでも日本の首相役だし、本作ではまだ死なないので、次回もあるかもしれないと思ったというのもあります。

――今回、日本語吹き替えも担当されましたね。

はい、本編では日本語は使わず、すべて英語で演じています。なので、改めて日本語吹き替え版用に自分の吹き替えを行いました。

――英語での台詞はいかがでしたか。

そうですね。直前にしか台本を頂けなかったんです。英語で芝居をするということに対して、自分の中では何となく英語が弱いということを理解しているので、何度も何度も英語の台詞の練習をしました。

――「ハリウッドに挑戦したけれども、上手くいかなかった」という話をよく聞きます。多くの人が、アクションが出来ることもプラスになるし、何より英語が大事と言っています。あとは社交性もだと。平さんは何が一番重要だと思われますか。

とにかく英語です。英語とアメリカ人が好きな演技スタイル、ハリウッドで仕事をしているとそれが何となくですが解ってきます。でも一番はやはり英語力、英語が解らないと芝居にもなりません。それが最も重要だと思います。さらに言うと英語プラス、アクセントが大事になります。例えば、日本人だとジャパニーズアクセントと言われるかもしれませんけど、マーベルという世界観の中で、僕はなるべくアメリカンアクセントというか、どのアメリカ人が観てもスーッと耳に入るような英語で演じようと今回、努力しました。

――ハリウッドで仕事をしている日本人スタッフの友人から「アクセントが大事」と聞いたことがあります。

上に進めば進むほど、細かい壁が出てきます。それが役の設定の中で東海岸の人なのか、それとも南の人なのか、カリフォルニアなのか、ロンドンなのか、全部違ってきます。日本の方言と同じで演技にも影響を及ぼします。それらを全部使い分けることは、アメリカ人でも難しいと思いますね。