Jan 28, 2020 interview

10年後は世界のエンタメ事情が変わっている―大沢たかお、俳優としてのいまの心境を語る

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俳優を続けるモチベーション

──お芝居の楽しさはキャリアを重ねるごとに変わってきていますか?

それが…正直な話、俳優をやっていてあまり楽しいと思ったことがないんです。「なんでこの仕事をやっているんだろう?」と思ったりもします(笑)。だけどありがたいことに作品に呼んでいただけるので、それならば全力で頑張ろうと。出演が決まった作品の台本を読んだ瞬間にいろんなアイデアが浮かぶので、関わるからにはおもしろいものを作りたいという気持ちで参加しています。

──そういう想いが作品からも伝わってくるからこそ“大沢さんにこの役を演じてほしい”と熱望される方も多いのではないかと。

そう思っていただけるのはすごく嬉しいですし感謝しかないです。自分のことを必要としてくださる方が世の中に一人でもいるということは素晴らしいことなので。というのも、僕は24歳ぐらいのころはファッションモデルをやっていたのですが、辞めた瞬間に周りの人たちや友人がみんな離れていったんです。その後、たまたまご縁があって俳優になったのですが、お仕事の連絡をいただいていろんな作品に出演するようになったら、離れていった人たちがみんな戻ってきました。それにはちょっと驚きましたけど(笑)、俳優になってからの1年間は声をかけていただけることのありがたみを痛感したので、その気持ちはいつも大切に持ち続けています。

──作品へのオファーが俳優を続けるうえでのモチベーションになっているということでしょうか?

いえ、僕にとって大事なのは作品を観てくださるお客さんが喜んでくれるかどうか、それだけです。一人でも多くの方に僕が出ている作品を観て元気になったり笑ったりしてほしいですし、お金を払って観て良かったなと思ってもらえたら最高だなと。仕事に追われて忙しくしている人や学校で勉強を頑張っている人に、映画を観ている時間だけは普段の生活を忘れて没入してほしい。そのためにはどうすればいいのかを考えながら作っているので、そこが一番のモチベーションになっています。

取材・文/奥村百恵
撮影/三橋優美子

プロフィール
大沢たかお(おおさわ・たかお)

東京都出身。モデル活動を経て、1994年から俳優としてドラマや映画、舞台などで幅広く活躍。ドラマ『君といた夏』(94年)や翌年の『星の金貨』(95年)で大きな注目を集めた。映画『解夏』(04年)で日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。主な映画出演作に『世界の中心で、愛をさけぶ』(04年)、日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞した『地下鉄(メトロ)に乗って』(06年)、『眉山-びざん-』(07年)、『桜田門外ノ変』(10年)、『藁の楯 わらのたて』(13年)、『風に立つライオン』(15年)、『キングダム』(19年)など。

公開情報
『AI崩壊』

いまから10年後の日本。AIが、全国民の個人情報、健康を完全に管理し、人々の生活に欠かせないインフラとなっていた。そんな“人に寄り添う”はずのAIが突如暴走、人間の生きる価値を選別し、殺戮を始める。日本中がパニックに陥るなか、AIを暴走させたテロリストに断定されたのは、開発者の桐生(大沢たかお)だった。警察は日本中に張り巡らされたAI監視網で、逃亡者となった桐生を追い詰める。AIはなぜ暴走したのか。決死の逃亡劇は衝撃の結末へと進んでいく――。
監督:脚本:入江悠
出演:大沢たかお 賀来賢人 岩田剛典 広瀬アリス 髙嶋政宏 芦名星 玉城ティナ 余 貴美子 松嶋菜々子 三浦友和
配給:ワーナー・ブラザース映画
2020年1月31日(金)公開
©2019映画「AI崩壊」製作委員会
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/ai-houkai/

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