2019年、シーズン1が配信開始されるや否や、“ワケあり”ヒーロー兄弟姉妹たちが視聴者を虜にしたNetflixシリーズ「アンブレラ・アカデミー」。統計会社Parrot Analyticsの調査で「全米で最も需要のあるドラマ」に選ばれた本シリーズの最終章、シーズン4が8月8日(木)に配信開始となる。
本シリーズを未見の方も、どっぷりハマっている方も、最終章の視聴前に、シーズン1〜3を復習しておこう。
とっても残念なスーパーヒーローたち
1989年10月1日12時、妊娠していないはずの女性が突如出産する、という奇妙な現象が世界中で同時発生。生まれた子どものうち7人を養子に迎えた大富豪・ハーグリーブス卿は、彼らを鍛えあげ、アンブレラ・アカデミーというヒーローチームを結成。
華々しい活躍でメディアからも注目され、一躍人気者となった彼らだったが、しょせんは寄せ集めのニセモノ家族。まとまるわけもなく、ほどなくチームは空中分解。兄弟姉妹たちはバラバラになってしまう…。
このシリーズの一番の魅力は、やはり丹念に描かれているキャラクター描写だろう。
脇役のドーナツ屋の女店主やホテルの支配人、果ては金魚にまで、クリエイター陣のこだわりと、本シリーズにかける愛が伝わる。
とりわけメインとなる7人兄弟姉妹のキャラクター描写が秀逸。その人間性がいかに残念かが描かれ、もはや友人のような親しみさえ感じられる。まぁ彼らのほとんどに友人などいないのだが‥‥。とまぁ、ここでそんな彼らのキャラクターと特殊能力を説明したい。
1号:ルーサー(トム・ホッパー)
能力:超怪力&超耐久力
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血清を打たれたことにより身体が獣化しており、腕力と耐久力はおそらく霊長類最強。自分ではアカデミーのリーダーのつもりだが、残念ながらそうは見られていない。兄弟姉妹たちが次々にアカデミーを離脱しても、責任感からか(それとも単に飛び出す勇気がないからか)、最後まで残っていた。幼少期よりアリソンに淡い恋心を抱いている。
2号:ディエゴ(デイビッド・カスタニェーダ)
能力:ナイフ操作
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能力は一種のサイコキネシスと思われるが、自在に操れるのは自らが投げたナイフだけの模様。自尊心が強く、独善的で人の意見を全く聞かない。特にルーサーには対抗心をむき出しにしている。アカデミー離脱後は、自分の価値を証明するため自警団のようなものをやっていた。
3号:アリソン(エミー・レイヴァー・ランプマン)
能力:マインド・コントロール
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兄弟姉妹の中で一番応用の効きそうな能力だが、耳元で「噂を聞いたの」と話しかける必要があるため、集団洗脳の様なことはできなさそう。アカデミー離脱後はモデル・女優として活躍するも、結婚に失敗。最愛の娘の親権を元夫にとられており、それが一番の悩み。
4号:クラウス(ロバート・シーハン)
能力:霊能力
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兄弟姉妹で一番のお調子者。アカデミー離脱後は自堕落な生活を送っており、更生施設の常連。養父の遺品を勝手に持ち出すなど手癖も悪いが、どこかチャーミングで憎みきれない。死亡した6号のベンと霊能力で会話できる(いつも説教されている)。
5号:ファイブ(エイダン・ギャラガー)
能力:瞬間移動・時間移動
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5号ゆえに名前は“ファイブ”。見た目は子ども、頭脳はおっさん(58歳)。2002年、13歳のときに突如姿を消し、それからずっと行方不明だった。長年磨き上げた暗殺術は自身の能力と相性抜群で、かつて所属していた組織“コミッション”ではヒットマンとして伝説の存在。他の兄弟姉妹たちを下に見ており、口を開けば悪態をつく“毒舌王子”。
6号:ベン(ジャスティン・H・ミン)
能力:怪物の触手
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身体に宿す怪物の触手は素早く強力で、攻守万能。兄弟姉妹皆から愛される仲介役だったようだが、シーズン1開始時点で既に死亡。実は彼の死がアカデミー崩壊の一因でもあるようだ。死後は霊として、唯一自分を認識できる4号クラウスに憑きまとっている。
7号:ヴァーニャ(のちヴィクター)(エリオット・ペイジ)
能力:???
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音楽の才があり、ヴァイオリン奏者兼教師として暮らしている。特殊能力が発現せず、任務に出たことがない。そのため常に疎外感を感じていたが実は‥‥。
人が羨む?能力に恵まれた彼らだが、ものの見事に全員人生に失敗している。スーパーパワーがあれども人生は楽じゃないらしい。そんな愛すべき面々が再びアカデミーに集結するところから、シーズン1は始まる。