Aug 01, 2019 column

『ストレンジャー・シングス』に熱狂!80年代カルチャー&全米での社会現象を解説

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ドラマの在り方を大きく変えた配信プラットフォーム。製作本数はもちろん、そのクオリティも大幅にアップする中、世界を熱狂の渦に巻き込んでいるのがNetflixのオリジナルシリーズ​『ストレンジャー・シングス 未知の世界』だ。ここでは作品の要である80年代ポップカルチャーと、次々生まれるトレンドにフィーチャーしながら、本作の魅力を紐解いていきたい。

多彩なジャンル×80年代ポップカルチャー

いまや流行の発信源にもなっているNetflixだが、その急成長の牽引役でもあり、セレブも夢中になっているのが本作。7月4日のアメリカ独立記念日にシーズン3が配信となったが、そこから4日間で4070万世帯が視聴するという驚異的な記録を達成。完全に社会現象と化しているこの勢いはもはや無視できない。

ドラマの舞台は1980年代のインディアナ州にある田舎町ホーキンス。マイク、ウィル、ダスティン、ルーカスは無線クラブに所属するゲームが大好きなオタク少年。ある時、ウィルが仲間たちと遊んだ帰り道に行方不明になってしまう。懸命な捜索も空しくウィルはいっこうに見つからず、町の住民たちは諦めムード。そんな中、独自にウィルを捜索していたマイクたちは、森をさまよっていた少女に出会う。上手く言葉を話せない彼女の腕に“11”という入れ墨があったことから彼女のことをイレブン(エル)と呼ぶことにしたマイクは彼女を家の地下室で匿うことに。マイクたちと過ごすうちに少しずつ心を開いていったエルは、やがて彼らに自分が持つ不思議な力を見せるように。ウィルの家では不可解な現象が起こっており、エルはウィルの生存を彼の母ジョイスに伝える。そのころ、町にあるホーキンス研究所では人知れずある研究が続けられていた…。

ストーリーラインを辿れば小さな田舎町を舞台に少年少女の大冒険を描いたザ・王道なジュヴナイル作品だが、大人も子どももいまや『ストレンジャー・シングス』に夢中。一体何がそこまで人々を熱狂させるのか。そこにはマニアックでありながら、多方面に響くエンターテイメントであり、懐かしくもありながら、新しさを感じさせる絶妙なバランス感覚がある。少年たちの冒険譚はジュヴナイルだが、中身はしっかりとしたSFホラーでもあり、エルと町にあるホーキンス研究所を巡るストーリーはスリラーでもある。それでいてボーイ・ミーツ・ガールを描いた甘酸っぱい青春テイストもある。この多彩な要素がとっ散らかることなく、むしろ相乗効果を発揮し、見事なエンターテイメントと化しているのだから、ジャンルの好みや世代を超えてアピールするのも頷ける。そしてこの多彩なジャンルを1つに結び付ける作品の要となっているのが80年代のポップカルチャーだ。

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