2019年1月から放送予定の大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(脚本:宮藤官九郎)が、4月4日(水)に、主人公・金栗四三の故郷・熊本でクランクイン、4月7日(土)には、熊本県葦北郡芦北町(加藤清正がつくった佐敷城跡がある地)で取材会が行われた。
『いだてん〜東京オリムピック噺〜』は、日本で初めてオリンピックに参加した男・金栗四三(中村勘九郎)と、日本にオリンピックを呼んだ男・田畑政治(阿部サダヲ)の物語で、1912年の<ストックホルム・オリンピック>から、1936年の<ベルリン・オリンピック>、1940年の幻の<東京オリンピック>と戦争を経て、ついに1964年<東京オリンピック>が実現するまでの日本人の“泣き笑い”が刻まれた激動の52年間を、落語の名匠・古今亭志ん生(北野武)の落語『東京オリムピック噺』として語るという趣向だ。
3月31日に早くも「『いだてん』助走〜2019年大河ドラマ制作記〜」が放送され、マラソン選手としての俳優の体づくりから、当時のストックホルムや東京日本橋の再現や、オリンピックという多くの民族の祭典を表現する音楽などの準備が紹介され、期待が膨らんでいたところ。
いよいよクランクインとなり、取材陣を呼んだ収録場面は、第2回のある場面。
1905年(明治38年)、旧制中学に通い始めた四三は寄宿舎に入り、週に1度・5里20kmの道のりを走って実家に帰る生活が始まった。この年、身体の弱かった父を亡くした四三は、国費で行けて家計に負担がかからず、父の悲願でもある海軍兵学校を受験することを決意。教諭の言葉を真に受けて“冷水浴”を毎朝続けるなど、とにかく病弱だった身体を鍛える日々を送っていた。この日も、級友たちとともに「兵式体操」(匍匐前進)に励んでいる、という場面だった。
出演者のコメントは以下のとおり。
中村勘九郎(主人公・「いだてん」こと金栗四三 役 日本最初のオリンピック選手)
「今日クランクインさせて頂きました。私、現在、36歳ですが、この場面の役の年齢が15歳ということで、こんな中学生の格好をしています。まさか中学生の役をやるとは思っていませんでしたが、勝地さんとともに同級生として、授業を受け、1日目から楽しい撮影ができました。金栗さんの生まれた熊本の地で撮れたことも嬉しいですし、今後も熊本にも訪れると思うので、思い出が作れたらいいなと思います。宮藤官九郎さんの脚本がめちゃくちゃ面白く、2019年の大河ドラマ、めちゃくちゃ面白いものになると思います」