アカデミー賞を受賞した男優の遍歴
アカデミー賞を受賞した俳優がそのあとキャリアアップして役者稼業を持続できるか、その後のプレッシャーで転落していくケースなど様々である。映画『ギルバート・グレイプ』で助演男優賞でノミネートされたレオナルド・ディカプリオは着実に成長し、その後、主演男優賞に3作品でノミネート、『レヴェナント:蘇えりし者』で主演男優賞を受賞し、その後、主演する作品はアカデミー賞の作品賞にノミネートされる優秀作品が多く、今年公開の新作では、マーティン・スコセッシ監督と再びタッグを組み、原作「花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生」の映画化作品など、話題作に名を連ねている。
俳優の中には賞を受賞したあと、若くして亡くなった俳優もいる。『リコリス・ピザ』の主人公を演じたクーパー・ホフマンの父フィリップ・シーモア・ホフマンは『カポーティ』で主演男優賞を受賞し、『ハンガー・ゲーム』などでも知られており、名優として引く手数多に見えたものの、ポール・トーマス・アンダーソン監督作品『ザ・マスター』で3度目の助演男優賞にノミネートされた翌年に薬物中毒で他界している。