Nov 07, 2024 column

第56回:玩具から映画へ LEGOとミュージシャンがコラボした画期的なドキュメンタリー アニメーション映画『Piece by Piece (原題)』

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LEGO映画の今後

元ワーナーブラザースのエグゼクティブで現在Netflixの代表となったプロデューサー、ダン・リンが率いたLEGO映画フランチャイズ。『LEGO(R) ムービー』『レゴ(R)バットマンザ・ムービー』『レゴ(R)ニンジャゴー ザ・ムービー』『レゴ(R)ムービー2』とレゴで作るアニメーション映画の可能性が模索されたものの、ワーナーブラザースとの契約は終了。2020年からユニバーサル・ピクチャーズと契約を開始し、その傘下のフォーカス・フィーチャーズによる最初の映画がこの『Piece by Piece』これまで、玩具メーカー、レゴ側を統括し、TVシリーズを含めた全ての作品群に関わってきたプロデューサー、ジル・ウィルファートは、ヴァラエティ誌のインタビューで、最初の映画のヒットから数多くの作品を作り過ぎ、今後作っていくLEGO映画の質やニーズを振り返る時間が必要だったと語っている。

『Piece by Piece』も監修したウィルファートは、記者会見でも、ファレルから大絶賛を浴びた。今までのLEGO映画と比べても、確実に一歩進んだ映画が完成し、同時に開催されたロサンゼルスのLEGOイベント会場でもその世界観が味わえるようになっていた。上映会後のパーティでは、子供も大人もLEGO作りに夢中になって遊び、自らのバーチャルLEGOを作ってファレルと2ショットを撮影。10周年記念にふさわしい新たなLEGO映画の門出を祝っていた。

文 / 宮国訪香子

『Piece by Piece (原題)』

カルチャー・アイコンであるファレル・ウィリアムスの人生を旅するユニークな映画体験作品。レゴ®アニメーションのレンズを通して語られるこの映画では、イマジネーションのボリュームを上げて、音楽界で最も革新的な頭脳を持つ人物の進化を目撃しよう。

監督:モーガン・ネヴィル

出演:ファレル・ウィリアムズ、グウェン・ステファニー、ケンドリック・ラマー、ティンバランド、ジャスティン・ティンバーレイク、バスタ・ライムス、ジェイ・Z、スヌープ・ドッグ

配給:パルコ

© 2024 Focus Features. A Comcast Company.

2025年 公開予定

公式サイト piece-by-piece

宮国訪香子

L.A.在住映画ライター・プロデューサー
TVドキュメンタリー番組制作助手を経て渡米。 ニューヨーク大学大学院シネマ・スタディーズ修士課程卒業後、ロサンゼルスで映画エンタメTV番組制作、米独立系映画製作のコーディネーター、プロデューサー、日米宣伝チームのアドバイザー、現在は北米最大規模のアカデミー賞前哨戦、クリティクス・チョイス・アワードの米放送映画批評家協会会員。趣味は俳句とワインと山登り。