アカデミー賞主演男優賞ノミネートの『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』
アカデミー賞で主演男優賞の1部門だけノミネートされているのが『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』の主演男優コールマン・ドミンゴ。昨年、コールマン・ドミンゴは全米映画放送批評家協会 (CCA) の映画とテレビの祭典において、マイノリティーのタレントに送られる賞を受賞。
映画では、1963年、マーティン・ルーサー・キングが演説集会を行った「ワシントン大行進」を仕切った黒人活動家、バイヤード・ラスティンの情熱が描かれている。リーダーとしての手腕とカリスマをもちながらも、ゲイであることで黒人社会からも差別された背景の中、公民権運動が成功するまでを、あらゆる角度から描いていて興味深い。コールマン・ドミンゴは、ダニエル・ブルックスが、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされているミュージカル映画『カラーパープル』にも出演している。
この映画で惜しくも、アカデミー賞オリジナルソングにノミネートされなかったのが、レニー・クラヴィッツ作曲の「ロード・トゥ・フリーダム」。
90年代に数々のヒット曲をとばし、『ハンガー・ゲーム』シリーズにも俳優として出演するなど、そのレッドカーペットでのファッションにも定評があるミュージシャンの歌曲はなかなか味がある。