May 01, 2023 column

ティム・バートン好きは必見 アダムス・ファミリーのスピンオフ「ウェンズデー」

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今年のゴールデンウィークは最大9連休と長めのお休み。otocotoでは4月29日から5月6日まで、選りすぐりの人気作・話題作を毎日紹介します。明日のことを考えず、夜更かしが許されるこの機会に話題となっている配信オリジナルの映画、ドラマシリーズを一気見してはいかが?

クセが強めな美少女にみんなが夢中

Netflixシリーズ「ウェンズデー」は、コミックから派生し映画・アニメ・TV ドラマ・ミュージカル化もされてきた世界的人気作「アダムス・ファミリー」に登場する、長女ウェンズデーを主人公に迎えたドラマシリーズだ。Netflixによると、「ウェンズデー」は配信開始1週間で3億4120万時間の総再生時間を達成。英語ドラマとして「ストレンジャー・シングス」を超えて最高記録を樹立した。

ベースとなったテレビ版・映画版の「アダムス・ファミリー」は、“不幸・邪悪・不気味”が大好きなお化け一家が繰り広げるホラーコメディだったが、本シリーズでは、ティーンになったウェンズデーが、人狼、セイレーン、ヴァンパイア、ゴルゴンなど、のけ者たちが集まるネヴァーモア学園での奇妙な学生生活を送る中で展開する、異色の推理ミステリーとなっている。

主人公ウェンズデーは、冷酷、陰湿、無口、危険、皮肉屋‥‥とブラックさが満載。

「幼稚でありきたりな青春群像劇に参加する気はない」「悲鳴を聞いても邪魔しないで。楽しんでるだけだから」と言い放つ彼女は、性格に難ありだが非常に優秀で圧倒的カリスマ性を誇る大人気キャラ。トレードマークは黒髪おさげに白襟のワンピース、そして不機嫌そうな表情。

既に日本でも、SNSを中心に「みんなキャラが立ってて最高だし何よりウェンズデーがかわいい」など話題沸騰中で、ウェンズデーのコスプレをした投稿や、演じたジェナ・オルテガの人気も高まっている。

90年代の映画版『アダムス・ファミリー』で、ウェンズデーを演じ、一躍人気者となったクリスティーナ・リッチーは、本シリーズでネヴァーモア学園の植物学教師で寮母のマリリン・ソーンヒル役を演じているのもファンにはたまらない。

監督・製作総指揮を務めたのは鬼才ティム・バートン。彼は、「私と似た視点を持つウェンズデーが好きだ」とウェンズデーとのシンパシーを打ち明けている。さらに、「誇張されつつも写実的な世界観を作りたくて、学校・セラピー・両親などの要素を使った。私にとって重要だった」と世界を構築するうえでのこだわりも明かしている。

ウェンズデー役のジェナ・オルテガは、「ティムはとても細かい点に気を配る。構図やカメラのレンズにこだわった。広角で歪むのを好む」、ウェンズデーの母モーティシア役のキャサリン・ゼタ=ジョーンズも、「ティムは独創的で変わった映像の中にキャラクターの本当の姿を描く。そして真実味のない世界を本物のように感じさせる」と語ったそうだ。

彼女たちが言うように、シリーズ全体的がどっぷりティム・バートン色に染められている。そしてそれが観ていてとても相性がいい。シーズン2もNetflixで配信されることが決まった「ウェンズデー」。ティム・バートン作品が好きなら絶対に観るべき作品だ。

作品情報
Netflix シリーズ『ウェンズデー』(シーズン1/全8話)

世界的人気作「アダムス・ファミリー」 に登場する、長女“ウェンズデー”。ティーンになったウェンズデーを主人公に、彼女が学生生活に奮闘しながら、自分の一族に まつわる殺人ミステリーに巻き込まれていく姿を描く。

監督・製作総指揮:ティム・バートン

出演:ジェナ・オルテガ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ルイス・ガスマン、アイザック・オルドネス、クリスティーナ・リッチ

Netflixにて独占配信中

公式サイト netflix.com/title/81231974