Apr 30, 2023 column

スピード感満点のストーリー展開 陰謀渦巻くスパイサスペンス「ナイト・エージェント」

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今年のゴールデンウィークは最大9連休と長めのお休み。otocotoでは4月29日から5月6日まで、選りすぐりの人気作・話題作を毎日紹介します。明日のことを考えず、夜更かしが許されるこの機会に話題となっている配信オリジナルの映画、ドラマシリーズを一気見してはいかが?

早くもシーズン2が決定したスパイドラマ

FBIの下級エージェントが主人公のマシュー・クワークによる同名小説が原作である「ナイト・エージェント」。

3月23日にNetflixで世界配信されると、またたく間に英語のテレビドラマ部門で1位を獲得。配信開始から3週目に累計視聴時間が5億1,557万時間となり、Netflix史上最も視聴された英語シリーズの9位に浮上した。これを受けて、早くもシーズン2の制作決定し、2024年に配信予定となっている話題のドラマシリーズだ。

本シリーズはホワイトハウスの地下で緊急電話に対応するだけの任務を与えられた新人FBI捜査官・ピーター・サザーランドが、ある夜かかってきた1本の電話によって、壮大な陰謀に巻き込まれていくというサスペンスドラマだ。

始まりは爆破テロ。そして殺し屋に狙われた新進気鋭の起業家が緊急事態を告げる電話「ナイト・アクション」をしたことに端を開く。次第に事件はホワイトハウスを巻き込んだものへと大きく膨らんでいく。

主人公のピーターを演じるのは「キャシーのbig C いま私にできること」のアダム役などで知られるガブリエル・バッソ。起業家ローズ役にはニュージーランド出身のルシアン・ブキャナン、ホワイトハウス主席補佐官ファー役に、『ザ・メニュー』(2022)、『ザ・ホエール』(2023)のホン・チャウらが共演している。

「ナイト・エージェント」はテンポがいい。というか、スピード感がありすぎる。

数分ごとに目まぐるしく場面が切り替わり、ちょっと目を離すと追いつけなくなるくらい本当に目が離せない。その上、なぜ狙われているのか、事件の黒幕は誰なのか、謎だらけのままストーリーが進行するので、次は一体何が起きるか、ハラハラしっぱなし。この視聴者を引き込んでいく吸引力はすさまじい。

少しずつ手がかりを探り寄せて地道に謎を解き明かそうとする、主人公のピーターは、経験も浅く、決して派手なタイプではない。実直でどちらかというと堅物で融通が効かないタイプにも見える。

そんな彼が警護対象であるローズとコンビを組み陰謀に立ち向かう中、発展していく関係性も見どころ。このほか、殺し屋、シークレットサービスにも男女コンビが登場するが、彼らのそれぞれの関係性の違いを比較しながら観ても楽しめるだろう。

ともあれ主軸はスパイアクション。新型ガジェットがあるわけではないが、スリリングな展開にその都度違う感情が引き出される。キーファー・サザーランドが主人公を演じた「24」シリーズなどにハマったことがある人、政治的陰謀がテーマの作品が好きな人は本シリーズはチェックしてほしい。きっと見始めたら止まらないから。

作品情報
Netflixシリーズ「ナイト・エージェント」(全10話)

FBI捜査官の任務は、夜間に緊急電話に対応するだけの地味な仕事だった。だが、1本の電話に応答したことをきっかけに、彼はホワイトハウスに潜むスパイをめぐる恐ろしい陰謀に巻き込まれてゆく。

監督:マシュー・クワーク

出演:ガブリエル・バッソ、ルシアン・ブキャナン、サラ・デジャルダン、D・B・ウッドサイド、イヴ・ハーロウ、エンリケ・ムルシアーノ、ホン・チャウ、フェニックス・ライ、フォラ・エバンス・アキングボラ

Netflixにて世界独占配信中

視聴ページ netflix.com/title/81450827