4作目でキャップは卒業、“日本”が重要な役割を担う?フォックス買収による影響は?
とりあえず『インフィニティ・ウォー』を観る前に押さえておきたいのは、悪役サノスがどの作品から存在をちらつかせ、彼が求める6つのインフィニティ・ストーンが現時点でどこに存在しているかだろう。ただ、それらを一切わかっていなくても、作品自体の面白さに大きな影響がない。単体としての存在感を追求するのもMCUだからだ。
MCUで常に話題になるのが、各作品のエンドクレジット前後に挿入されるシーンで、遊び心溢れた演出とともに、今後の展開へのヒントが隠されていたりする。MCUファンにとっては、本編以上に注目かも…?MCU史上でも、最もサプライズな結末をみせる『インフィニティ・ウォー』も、エンドクレジット後の映像が想像力を刺激するわけだが、2019年に公開される4作目では“日本”が重要な役割を果たすと監督が語っているので、さらなる期待が高まる。すでに噂されている日本人キャストの登場もありそうだ。キャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスが、この4作目でMCUから卒業すると宣言するなど、大きな区切りになるのは間違いない。
その4作目の前には、今回の『インフィニティ・ウォー』には名前しか出てこなかった“小さな”ヒーローの第2弾で、『シビル・ウォー』直後の物語である『アントマン&ワスプ』(8月31日公開)や、MCUでも初の女性が主人公となる『キャプテン・マーベル』(主演は『ルーム』のオスカー女優、ブリー・ラーソン)の公開を控えている。特に『キャプテン・マ—ベル』は新登場である上、これまでのMCUでは描かれなかった1990年代が舞台とあって、新たな歴史が作られそうだ。
そして、まだ正式な発表はされていないが、ディズニーによる20世紀フォックスの買収が順調に進めば、同じマーベルの『X-MEN』、『デッドプール』、『ファンタスティック・フォー』が、MCUに加わってくる可能性が高い。さらに映画自体はもちろん、カリフォルニア、パリ、香港のディズニーランドでは新たにMCUのアトラクションがオープンすることも決定。この“ユニバース”は、一体どこまで大きくなるのか?MCUの無限に広がる世界観から、今後とも目が離せない。
文/斉藤博昭
映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
6つすべてを手に入れると全宇宙を滅ぼす無限大の力を得るインフィニティ・ストーン。その究極の力を秘めた石を狙う“最凶”にして最悪の敵<ラスボス>サノスを倒すため、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、スパイダーマンら最強ヒーローチーム“アベンジャーズ”が集結。人類の命運をかけた壮絶なバトルの幕が開ける。果たして、彼らは人類を救えるのか?今、アベンジャーズ全滅へのカウントダウンが始まる!
映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
監督:アンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ
脚本:クリストファー・マルクス スティーヴン・マクフィーリー
製作:ケヴィン・ファイギ
出演:ロバート・ダウニーJr.、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、ベネディクト・カンバーバッチ、トム・ホランド、クリス・プラット、チャドウィック・ボーズマン、ジョシュ・ブローリン
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©Marvel Studios 2018
公開中
公式サイト:http://cpn.disney.co.jp/avengers-iw/